トランス・ジャパン・アルプス・レース。 富山湾から415km先の太平洋/駿河湾を目指す、 言わずと知れた、日本最凶のトレランレース。 このレース、以前から関心はあったものの、私が申し込むのは恐れ多い気がしていて、遠巻きから眺めている感じだった。 が、TJARは隔年開催で、やってない年はトレーニングキャンプが開催されるのを知り、エントリー。 キャンプに参加してみて、大会に出たくなるのか、ちょっと違うなと思うのか、考えてみることに。 _ _ _ 金曜夜に都心から駒ケ岳キャンプセンターへ移動。 今夜は私以外に誰も宿泊客がいないので、 すでにスタッフは帰っていて誰もいない。 ただ、私のために、入口そばの管理棟と炊事場に 明かりをつけておいてくれた。 早速、シェルターを管理棟前の芝生に設置。 病み上がりで体調今ひとつなので、すぐ寝る。 zzz 翌日は7時15分起き。 シェルターを片付け終わる頃にキャンプセンターのスタッフの方がやってきたので宿泊費を払う。 2060円。安い! 宿泊費を節約できたし、 テント設営の練習にもなったので、一石二鳥。 集合場所まで1km歩く。いい天気! 集合場所からレクチャー場所へ皆で移動 ツェルトの張り方などの実演 午前中はレクチャー。 まず、ツェルトとストックシェルターの実演と、質疑応答。知ってはいたけど、ストックシェルターは設営簡単だね。 そのあと、ウェアや食事などについてフリートーク。 参考になる情報が多かった。 11:15頃にレクチャー終了。 レクチャー後は、各自で出発の準備 トイレを済ませて、荷物をまとめて、 シリアルとカロリーメイト食べる。 再び集合し、1/25000の詳細図をもらう。 今日はコースタイム約11時間のルート。 ほとんど人が通らないルートらしく、 注意して進まないとコースアウトしてしまうようだ。 全員で記念撮影してから、正午にスタート。 登山開始! 走る人がいない。みんなのんびり 始めはロード。皆、ゆっくり歩いてる。 あまりにもみんなが固まって歩いてるので、主催者が「これでいいのか…?」って笑っていた。 作業道へ入ると、ひたすらゆるい上り。 あまり代わり映えのしない道を淡々と進む。 体調がイマイチなので、ペースが上がらない。 出来ないことを嘆いても仕方ないので、 ムリのないペースを心がける。 ポールをリズムよく突いて、サクサク進んでいるスタッフがいて、歩き方の参考になった。あれは真似たい。 避難小屋を通過し、6合目を通過すると、 だんだん道が不明瞭になってくる。 木の枝でバリケードを作ってある所を曲がったり。 路面に意識を取られすぎて、 何度か上の岩に頭をぶつけそうになった。 なかなかワイルドな道を進んでいく。 稜線に出た! ようやく視界が開ける。気分が晴れるね! 8合目を過ぎて稜線をひたすら進んでいく。 景色がいいと、気分的に楽。 木曽駒ヶ岳に到着! ガスった道を下っていって・・ キャンプ場に到着~ 混んでる! テン場代800円を払ってからテントを張る場所を探す。 ほとんど埋まってたけど、なんとかスペースを見つけ、石をどかしてならし、テントを設営。 シェルター内に入り、狭いスペースで窮屈な姿勢で荷物整理してたら、足が攣りまくった。だいぶ足が疲れてるな… 体調が優れないので、食事を美味しいと感じない。 カロリーメイトをまずいと感じたのは初めてかも。 冷えそうなのでしっかり着込んで、すぐ寝る。 隣のテントの人がライトをつけっぱなしでまぶしいのと、風が強くてシェルターがバタつくので、なかなか眠れず。 耳栓とアイマスクを持ってくればよかったな… zzz 2日目。 2時にアラームをセットしてたけど、1:45に目が覚めたので、起きて準備を始める。 寝てる最中に結露が顔に落ちてきて何度か起きてしまい、その度に結露をタオルで拭いたりした。 昨日は不味いと思ったカロリーメイトを美味しく感じる。寝て体調が良くなってきたのかも! 着替えて、荷物を整理して、テントを撤収。 2:45に集合。 点呼してから、3:00に出発。 最初は集団でまとまって移動する。 途中、宝剣山荘でトイレと水補給。 その後、宝剣岳の危険エリアを通る。 鎖場や岩場があって、滑落しそうな場所。 TJARを走るのなら、こういう所を眠い状態で通るのかもしれない。足を踏み外せば、ヘルメットしてても下手すりゃ死亡だ。 あと、今日は晴れてるからいいけど、雨だったらコースマークが見えづらくて進路探しも大変だろうなあ。 …などと思いながら進んでいると、 徐々に空が明るくなってくる。 朝焼け! 日の出! 雲海! こういう景色を見れると、 登山っていいなーと、しみじみ思う。 キャンプ主催者としては、荒天のほうが練習になるから良かったようだけど、一登山者としてはやっぱり晴れてたほうがいい。 明るくなってからは、解散して各自のペースで進む。 どんどん暑くなってくるので、 水を消費しすぎないように気をつける。 檜尾岳を過ぎ、稜線上の道を進み、熊沢岳に到着。 そこからハイマツ帯を進む。地面が良く見えない所を、なんとなく進んでたら、右膝を思い切りぶつけてファイントラックのパワーメッシュに穴が空いてしまった。 oh... 一つピークを越えて東川岳に着くと、 眼前に空木岳が見えてくる。 急な下りをおりて行くと、山小屋を発見。 木曽殿山荘で、ほうじ茶とポカリを購入。800円。 ポカリは500mlを一気飲み。うまい! そして、空木岳を目指して登り始める。 すれ違った登山者に「手前にフェイクのピークが2コあるから、ぬか喜びしないでねー」と教えてもらう。 いい情報聞いた! 空木岳到着! 見晴らしいい~ ちょっと下った所に、空木駒峰ヒュッテ発見 小屋で、またポカリを購入。300円。
ご主人とTJAR話で談笑した。 ここからはゴール地点まで、ずっと下り。 最初のほうは斜度がきつめ。 しんどそうに登ってくる人と何度もすれ違う。 駒ヶ根高原に向かう尾根は景色が良いんだけど、 とにかく暑い。 尾根が終わると林道の下り。これが長かった。 どこまでも、いつまでも、ひっったすら下っていく… だいぶ下った所にあった水場で水浴びしたりしながら下り続け、昼前にゴール。 最後のほうかと思ったら、真ん中あたりの順位だった。 ゴール後は、こまくさの湯へ。 風呂の前にクーリッシュを食べる。うまい! 温泉に浸かりたかったけど、 アイシングを優先して、水風呂のみにする。 最後に全員で集合して簡単な総評の後に解散し、 キャンプは終了した。 <キャンプに参加してみて> TJARに挑むのはやめることにした。 天候がずっと良ければ完走の可能性はあるだろうけど、8月上旬は天気が崩れる事が多いし、過去の大会でも荒天の日がけっこうある。 で、「夜間」「暴風雨」「標高高い」「足場悪い」「眠い」の5つが重なった場合、滑落して死ぬリスクがちょっとあるなーと、今回走っていて思った。 そもそも登山というのはリスクあるものだけど それよりもリスクはだいぶ上がる。 対策としては、脚力&山力を相当上げて、毎日しっかり寝ながら進み、夜間の暴風雨は無理せず進まない、みたいなローリスク戦略でいけばいいんだけど、それだと「挑戦感」がなくなってしまう。 厳しいレースであればあるほど燃えるというようなタイプでもないし、やっぱり山は晴天のときに楽しく行きたい、という単純な考えに行きつきました。 まあアレです。身の程を知ったってことです… それはそれとして、このトレキャンは天気が良かったのもあって、普通に楽しかったです。いろいろタメになる情報も聞けたし。 TJARに興味のある方は、ぜひ参加してみて下さい! |
by おすもーさん
<海外レース>
Madeira(マデイラ) 4K Endurance Trail(逆トルデジアン) Andorra(アンドラ) HK168(香港) Spartathlon(スパルタスロン) UTMB 2015 Trans Gran Canaria Grand Raid Reunion Mt. Kinabalu Climbathon UTMB 2014 The Sahara Race(4deserts) <国内トレイル・Long> 上州武尊山スカイビュー 信越五岳 Ultra Trail Mt.FUJI(UTMF) OSJおんたけウルトラ <国内トレイル・Short> 立山登山マラニック 富士登山競走(山頂)2017 房総丘陵・養老渓谷 2017 鋸山ラウンド 八重山トレイル OSJ奥久慈トレイル 富士登山競走(山頂)2015 TJARトレーニングキャンプ 富士登山競走(山頂)2014 NASUロング スパトレイル 外秩父トレイル 神流マウンテンラン 美ヶ原 2013 富士登山競走(5合目) 伊豆トレイルジャーニー 鋸山 2012 玉川トレイル in しずおか 武尊山スカイビュー50k 美ヶ原 2012 RUN & BIKE in NOZAWA TOKYO成木の森 青梅高水山 スノーシューレース in 水上 房総丘陵トレイル スノーシューレース in 妙高 おんじゅくトレイルラン 高尾山天狗トレイル 長瀞アルプス <国内ロード・Long> 萩往還マラニック(250km) さくら道国際ネイチャー クレージーラン(沖縄一周) 萩往還マラニック(140km) T.O.F.R.(沖縄一周) <国内ロード・Middle> いわて銀河ウルトラ 奥熊野いだ天ウルトラ NAGOURAマラソン 隠岐の島ウルトラ くびき野ウルトラ 飛騨高山ウルトラ 能登半島すずウルトラ 秩父札所めぐりウルトラ 野辺山ウルトラ 2013 富士五湖(112km) 2013 伊豆大島ウルトラ 丹後ウルトラ 野辺山ウルトラ 2012 富士五湖(112km) 2012 <国内ロード・Short> 館山若潮マラソン 2017 佐倉朝日健康マラソン 伊豆大島一周マラソン 2015 伊豆大島一周マラソン 2014 谷川真理ハーフ 2014 谷川真理ハーフ 2013 富士山マラソン 谷川真理ハーフ 2012 多摩川チャレンジ <トライアスロン> バラモンキング(Long) 館山わかしお(Short) 横浜シーサイド(Sprint) Archives
11月 2017
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