どのレースを走るか決めるときの基準は、 人それぞれいくつもあると思う。 私の海外レースを選ぶときの基準はこんな感じ。 ・大会WEBサイトに掲載されてる写真/動画を見て、 「この景色を見たい!」と思えるか ・距離が120km以上(いろいろ見たいから) ・累積標高が多め(上り苦手なのに登りたいの…) ・完走の難易度が自分にとって適切なレベルか ・周回レースは除外(飽きるから) ・湿地が多そうなレースは除外(ぬかるみ苦手) ・制限時間が絶望的に厳しいのは除外 (Ex.100マイルで30時間とか) ・10万円以下で往復航空券を入手可能 ・最寄の空港から現地まで公共交通機関で行ける (車は運転したくない。事故りそう) この中の「完走の難易度」について補足すると 自分にとって、”適切”と思えるのは、 「レース当日は体調良くて、 レース中もほぼトラブルなく走れたときに 制限時間ギリギリでゴールできる」 というレースだ。 過去の経験からいって、 こういうときはゴールしたときの喜びがハンパない。 自分の過去レースでは、 ・富士五湖ウルトラ2013(制限時間7分前) ・クレージーラン2014(制限時間10分前) ・バラモンキング(バイクは制限時間5分前に到着) ・富士登山競走2015(制限時間7秒前) ・UTMB2015(制限時間15分前) この5つ。 特に富士五湖とUTMBは前年にリタイアしていて そのリベンジ戦でもあったので、なおさら嬉しかった。 あぁ、そうだ。 完走とは違うけど、スパルタスロンの資格を得るためにサブ10狙いで走って、3分前にゴールに飛び込んだくびき野も嬉しかったな。 2013年のUTMFや昨年の4Kはもちろん完走できて嬉しいんだけど、多少余裕があったので、 「困難な目標をギリギリ達成できた!」 という達成感は実はそれほどなかった。 まあ、そんな制限時間ギリの完走を狙おうとすると 必然的にリタイアが多くなるわけだけど… ちょっと話がそれてしまった。 で、私はレースの完走難易度を 「累積標高 ÷ 距離 ÷ 制限時間」 の数値を見て、目安にしている。 とりあえず、「E指数」と名付けることにしよう。 あ、E指数の「E」は「エグい」の頭文字です。はい。 これまで調べた海外レースのE指数が 手元にあるので、メモとして貼っておきます。 対象レースは、UTMB6ポイントを得られる約50レースの中でも累積標高10000m D+以上のもの。 それに、UTMB資格レースではないけど 有名な100マイルレースである、 「Grand raid Pyrenees」 を加えた19レースをE指数でソートしたのが下の表。 ※「距離」「累積標高」はUTMB資格レースリストを参照 ただ、E指数は 「レース距離が短いと、値が高くなる」 という欠点があり、 「値が高ければエグい」と決めるのは早計。 なので、これを散布図で見てみる。 近似曲線をひいて、 その線よりも上であれば、「厳しいかな」と判断。 散布図を見ても、やはり「HARDCORE HUNDRED」は 頭一つ抜けているのがわかる。やばそう! あとスイスの「Montreux Trail Festival」も目立つ。 この2レースは、 「エグいツートップ」 と言っても過言ではないと思う。 少なくとも私は完走できる気がしない。 これに過去に私が参加した下記レースも加えてみよう。 これを見ると、距離が短めとはいえ、 「Trans Grancanaria」は厳しいレースだなと思う。 あそこは仮装で完走できる気がしない。 レースの難易度を決める要素は、他にも ・天候 ・路面の走りやすさ(テクニカルかどうか) ・エイド間隔 などがある。 レユニオンは、E指数が低めだけど あの島は年間降水量が多く、天気が荒れる。 リタイアしておいて言うのもアレだけど、 ずっと晴天なら仮装でも完走できると思う。 しかし嵐みたいな雨天かと思ったら、 ピーカンの日照りに切り替わったり… とコロコロ天候が変わる。 それが厄介なのだ。 昨年走ったアンドラもE指数は高くない。 でもあのレースは路面が荒れている。特に下り。 上りが早い人はいいんだけど、私のように、 「(上りは遅いが)下りを頑張って帳尻合わせる」 というタイプの人は、走れる下りが少ないと、 時間が足りなくなってゲームオーバーになる。 ところで。 トレイルランナーがみんなエグいレースを求めているわけではないので(?)、一般的に知名度の高いUTWTのレースも同じようにE指数を見てみよう。 ※Taraweraはゴールの制限時間がなく、 砂漠マラソンは制限時間不明なので、計算できず ちょっと見づらくなってしまったが EigerやPatagonia Runは厳しそうだ。 Eigerはもうちょっと距離が伸びてくれたら 行ってみたいんだけどなー。 せっかく海外に行くなら長い距離を走って いろんな景色を見たい。 より長い距離のカテゴリを新設することはよくあるから それに期待することにしよう。 ところで、やたらE指数が低いレースがある。 「Javelina Jundred」 これは楽勝じゃね?と思ったら、 これ、100マイルで30時間制限だった。 ムリ! UTWTのレースの中には累積標高の極端に低いレースも混ざってるので、散布図を見てもよくわからんね。 ・・ということで、散布図まで作ったりして 「一体オレは何をやってるんだ? ヒマなのか?」 という感じではありますが、何かの参考になれば。 とりあえず、 「エグいレースを走りたいぞ!」 というドMランナーの方は 5月にフィリピンに行きましょう! ※大会WEBサイトが更新されてないけど、12月に 「GEDE PANGRANGO 100」 306.9km / 29000m D+のレースが開催される模様。 「free event, self-supported」 とのことで、これもなかなか面白そう! |
by おすもーさん
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11月 2017
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