五島列島へ! いつの間にやら、レースに出まくってる昨今だが、 元を辿ると、最初は2011年のトライアスロンだった。 で、そこから4年計画でロングを目指そうと思い立ち 2012年はショート(タテトラ)に出場した。 しかし、その後、運に見放される。 2013年はミドルに出ようと、 珠洲の大会にエントリーするも、落選。 それならばと、2014年はミドルをすっ飛ばして ロングの皆生にエントリーするも、またも落選。 で、今年はロングのバラモンキングにエントリーして ようやく3度目の正直で出場できることとなった。 トライアスロンはまだ3回目、しかも3年ぶりで さらにミドルに出場したことないという状況だけど もうそんなことはどうだっていい。 ロングに出場させてくれるなら、どこでもいいのだ。 2011年に「ロングを目指そう!」と思った あの日の妄想を実現すべく、全力を尽くすのみ! さて。 何はともあれトライアスロンは3年ぶりだ。 すっかり忘れてるので、 過去の記憶を引っ張り出してこないといけない。 3年前のタテトラは無難に完走できたが、 さすがにロングはそうもいかないだろう。 スイムが、まずヤバい。 3.8kmを2時間20分以内。 2時間も泳ぐって、おかしい。 いや、速く泳げばもっと時間短くなるんだろうけど 自分の場合は平泳ぎがだいぶ交じるので、 おそらく2時間くらいかかるだろう。 そんなに泳ぎ続けられるものなのか…? そしてバイク180kmを8時間以内ってのもヤバい。 これまでバイクについては、 「ペダル漕いでいれば、いつかゴール着くよね」 というヌルい考えで、全く練習してこなかったが さすがに180kmとなると話が違ってくる。 8時間もバイク漕いだら、足はどうなっちゃうんだ? 最後にフルマラソン。 これは大丈夫。ランだけは心配ない。 どんなに疲れてても、5時間あればなんとかなる。 ケガさえしてなければ。 ということで、スイムとバイクは練習することにした。 まず、スイム。 これは、とにかくジムで泳いだ。 あと、陸で正しいフォームの素振りを繰り返し練習。 泳ぎ方はTIスイムのやり方を参考してるんだけど、 練習を繰り返した結果、「前のめり感」ってのを習得。 このおかげで、速くはないものの、 あまり疲れずに泳げるようになった。 相変わらず、泳いでる時に力が入る癖が抜けず、長く泳ぐと息が上がってしまうのだが、以前と比べれば格段に進歩した。 疲れたら、平泳ぎで調整すればいいので なんとかなるのではないか、という心境にはなった。 続いて、バイクについて。 まず、「自転車の教科書」という本を読んだ。 これで基礎的な知識を習得。 そして、長い距離の練習を一回だけやった。 せっかくなので、一度行ってみたかった、 「ふしぎな岬の物語」の舞台の明鐘岬へ行くことに。 家からの往復距離が約160kmで、大会の距離に近い。 当日は、11:30頃に家を出て、 17:50に目的地の「音楽と珈琲の店 岬」に到着。 約80kmに6時間以上もかかってしまった... せっかく来たので、お店で一休みしたかったが、混んでたのと、さっさと帰らないと今日中に家に帰れなさそうなので、すぐ出発。 岬だからなのか、風がものすごくて 地面に置いてたヘルメットが20mくらい飛ばされた。 帰りはかなり必死に漕いで、帰宅したのが23:40。 帰りの80kmは約5時間30分だった。 バイクを長距離漕いでみて、わかったことは2つ。 1つめは、ペダルの漕ぎ方が良くない。 内股気味のせいで、膝に負担をかけている。 その結果、帰りの途中から左膝内側に違和感発生。 体重のかけ方を間違えると、 脳天に突き刺さるような痛みが走るようになった。 これは意識して気をつけないとマズイ。 2つめは、今のままでは遅すぎるということ。 約160kmに12時間かかってしまったが、 大会では180kmを8時間以内で走る必要がある。 かなり気合入れてペダルを漕がないと 制限時間に間に合わないだろう。 今回は何度もコンビニ休憩をしたし、 大会では信号待ちがなくなるけど、 それにしても4時間も短縮できるだろうか... ということで、バイクについては かなり不安を抱えたまま大会に挑むこととなった。 以上が、練習について。 続いて、かなり手間だった事前手配について 下記、まとめて書いておこう。 1.交通 五島列島の福江島にいかに安く行くか。 飛行機・フェリー・バス・泳ぐなど様々検討した結果、 成田⇔福岡をLCC、福岡⇔福江島をフェリーにした。 合わせて約1.8万円。かなり安くできた。 なお、フェリーチケットの電話予約後の発券は 日本旅行の店舗だと手数料かからなくて良いです。 2.宿 まず、予約をしようと思いたったのが4月と遅かった。 その結果、ゴール地点に近い宿は満室。 というかリピーターが多いので、レース後に 1年後の予約を入れておく人が大勢いるようだ。 富士登山競走と同じだ。 WEBと電話であれこれ探したが、 空いてたのは、港からバスで約1時間かかる1軒だけ。 宿泊料金は安いけど、ゴール地点からはかなり遠い。 しかし選択の余地はないので、ここを予約。 ・・が、レースの3日前に WEBで偶然、ゴール地点に近い宿の空室を発見! 喜び勇んで予約を変更。2泊で1万円だった。 3.バイクの輸送 いかに安くバイクを福江島に運ぶか。 飛行機に乗せて持っていく方法なども検討したが、 サイクリングヤマト便の電子版が最安だとわかった。 ・CJ+会員の会費(最安のベーシック):2700円 ・電子版の利用権(1往復):500円 ・千葉⇔福江島の配送料:約7000円 合計で約1万円。 このやり方での注意点は、 ヤマトの配達員がこのサービスをまず知らないので 電話でバイクの集荷依頼をするときに、 「サイクリングヤマト便の電子版を使うから!」 と配達員に伝えておくようにしっかり念押しすること。 私のケースでは、福江島に送るとき 「タグがないなら送れません」 とか言って、受取拒否してきたからね... 「ヤマトは我なり」 なんて社訓を唱和するのもいいけど その前に、自社のサービスくらい覚えてくれ... 4.道具 主にバイク関連用品を買った。 ロングを完走できたら卒業する予定なので あまり買いたくなかったが、必要最低限は購入。 下記列記しておこう。 あ、ちなみに、安さを最優先にして選んだので、 参考にはしないように。 「こんな安物でロングに挑むの!?」 くらいに思ってもらえればと。 ■バイク関連 ・トランズX JD-TB02-2 クリップオンバー →前傾姿勢の維持に必要だと判断 ・Bikeguy どこでもケージホルダー ・MINOURA ボトルケージ →ドリンクボトル2本目用 ・ROSWHEEL トライアングルバッグ →食料などの荷物が増えるのでバッグを追加 ・ダイソー 靴下用洗濯ネット(吊りヒモ付き) →DHバーの間の荷物入れとして ・Housweety サイクルコンピューター →600円の安物を買ったが、いらなかったな... ・トップグレード サドル ロングベース →以前よりは軽量になった ・自転車用チェーンクリーナー →安物だったが、なかなか良かった ・自転車ヘルメット軽量(JCFマーク付) →前回使ったヘルメットを紛失してしまったため ・DABADA 3Dゲルパッド サイクル インナーパンツ →これは良かった。ケツ痛くならずに済んだ ■バイク輸送関連 ・TIOGA コクーン ・TIOGA サドルカバー ・OSTRICH エンド金具(フロント用) ■その他 ・GoPro チェストハーネス →頭よりも胸につけたほうがレースしやすいかと思って。 そもそも時間の余裕ないのに撮ってる場合なのか・・. 以上を約2万円で購入。 レース参加費35000円と、上記1から4を足し合わせると 合計93000円。 高い! それ以外の細々とした費用も加えると、 レーストータルで10万円は超えてる。 とにかくトライアスロンはお金かかると再認識。 これでも自分はかなり節約したほうだけど。 トライアスロンはセレブスポーツだとつくづく思う。 トライアスリートに経営者が多いのも納得。 マラソンなんてTシャツ・短パン・靴があれば大丈夫。 裸足ランなら靴さえいらない。素晴らしい! ところで。 明鐘岬へのツーリングでバイクの力不足を痛感し、 バイク本体を買い換えようと思った。 160kmに12時間かかったのを8時間に短縮するには 根本的にバイクの能力をあげないと不可能。 さすがに新品で2万円台の、 「なんちゃってロードバイク(ほぼママチャリ)」 で、ロングに挑むのは無理がある。 ロードバイクは高いから買いたくはないが とは言っても、完走できなきゃ意味がない。 「10万円くらいのバイクを買うかぁ...」 自分のロードバイク(以降、「安井」と呼ぶ)を ぼんやりと眺めながら思案していると、、、 安井 「僕を連れてってくれないの・・?」 突然、悲しそうな声で話しかけてくる。 私 「いやー、いくらなんでも180kmはムリだろ?」 安井 「僕だって、五島列島に行きたいよ!」 私 「いや、これは観光旅行じゃないからさ...」 安井 「今まで一緒にやってきたじゃないか!」 私 「って言っても、2回だけだろ...」 安井 「ひどい… ずっと友達だと思ってたのに..(涙)」 私 「・・・。」 安井のタイヤの太さはなんと 32c だ。 簡単に言えば、ママチャリと同じ。驚愕。 通常は20cか23cのタイヤを使う。 だから、安井は1.6倍太いことになる。 その分、空気抵抗・路面抵抗が大きくなる。 だからといって、時間が1.6倍かかるわけではないが かなり遅くなることには変わりない。 タイヤの他にも、バイク自体も重いし、 ギア・チェンジがしづらかったり・・と、 安井の短所を挙げていったら、朝までかかる。 そして、安井の長所は一つだけ。 「安い」 それだけだ。 そんな「安井」でロングに挑むか否か。 レースに10万円以上もかかるのだから、 1発で完走したい。 それが本音だ。 しかし、「安井」での挑戦は面白いのではないか。 仮にバイクで関門アウトになってもネタになるし、 間に合えば、我ながらスゲー!ってことになる。 完走できれば、トライアスロンはこれで最後になる。 それなら、 「ママチャリみたいなバイクでロングに挑戦」 くらいのチャレンジがあったほうが 挑戦しがいがあるってもんじゃないか。 バラモンキングを完走した人はこれまでにゴマンといるが、32Cのママチャリみたいなバイクで完走した人はおそらく1人もいないだろう。 そんなリスキーなことをわざわざする必要がないし、やったからといって目立つ訳でも褒められる訳でもない。 それでも、誰もやってないことに挑めば より濃い思い出ができるのは間違いない。 所詮、トライアスロンは趣味なのだ。 どうせやるなら面白いほうでいこう。 リタイアしたからって、別に死ぬわけじゃない。 ジンも言ってたじゃないか。 " 道草を楽しめ、大いにな。欲しいものより大切なものが、きっとそっちに転がってる ” そうだ。 完走よりも大切なモノが 「安井」でのチャレンジの先にきっと転がってる。 よし、やろう! 「安井」と出会ったのも、きっと何かの縁だ。 最後までコイツで行こう。 私 「わかった。オメーと一緒に行くよ。頼むぞ!」 安井 「やった! 僕、頑張るよ!」 こうして、3年ぶりのトライアスロンなのに 「安井」で挑むこととなった。 この無謀な挑戦の結果はいかに―― _ _ _ 大会前々日の金曜日。 まず、午後便で成田から福岡へ。 2時間ほどで到着し、地下鉄で中洲川端へ。 近くのリージャスで仕事をしたあと、 天神駅近くで夕食を済ませ、 20:45頃に博多港フェリー乗り場へ。 フェリーターミナル 21時から日本旅行で入手したチケットを乗船券に引換。 行列の待ち時間が長かった... 21:45から乗船開始。 乗船後、まず寝る場所を確保する。 これは大正解だった。 乗客がどんどん来て、出港時にはほぼ満員になった。 あとから乗ってきた人は、場所の確保に苦労してた。 事前に枕が並べてあって、自分のいたスペースは 枕が5つ置いてあった。 さすがにそれは無理だろ・・と思ったら 結局4人で寝ることになる。それでもかなり窮屈。 船内はトイレやシャワーも含め、全体的に綺麗。 リニューアルしたばかりなんだろうか。 展望ラウンジ 23:45出港 夜は寝返りが打てないので、ちょくちょく起きたが まぁそれでも8時頃まで寝れた。 枕がイマイチだった。 細くて硬い。頭を乗せづらい。 あれなら自分の衣類を積み重ねたので 代用したほうが良かったかも。 お湯がもらえるので朝にカップ焼きそばを食べる。 8:20頃に福江島に到着。 船を降りるときに、個室エリアのほうを覗いてみる。 グリーン和室はそれほど変わりないけど、 グリーン寝台はいいかも。2100円増し。 完走できればもう来ないけど、 また来ることあれば、今度はグリーン寝台にしよう。 バイクを運んできてる人は引取りに行く。 自分は関係ないので、受付会場の文化会館まで歩く。 石田城。石垣が立派。 城で写真を撮ってたら、 サギの親子が池で魚を探してるのを発見。 文化会館に着くも、まだ9時前なので開いてなかった。 なので、バイク置き場の「ゆたっと広場」へ行く。 9時前だったけど入れた。 バイクは無事に到着してた。一安心。 早速、組み立てる。 タイヤをつけて、空気を入れ、チェーンを掃除して、 油をさし、ブレーキシューを外してヤスリで軽く削る。 それだけのことにすごく時間かかった。 組み立てた後、文化会館に戻る。 文化会館 館内に子どもたちの応援イラスト! 受付を済ませてゼッケンなどをもらう。 手首にリストバンドをつけてもらう。 持ってきた荷物をランバッグに詰めて預ける。 また、ゆたっと広場に戻って バイクにナンバーをくっつける。 そのあと再び文化会館に行き、バイクを預託する。 行ったり来たりしすぎ... 預ける前にバイクチェックがある。 検査官が安井を見るやいなや、 「えっ、これって・・」 と口にし、安井では検査に通らないのかと焦ったが、 「・・あぁ、こうなってるのか~。へぇ...」 物珍しいバイクを見たという雰囲気で見逃してくれた。 指摘事項が2つあり、 ・リフレクターを外す ・DHバーの肘乗せ箇所のネジ締め を対処して、安井を預ける。 バイクメカニックがかなり行列してたけど、 みんなどこ治すんだろ。輸送で壊れたんだろうか。 バイクを預けた後、受付でもらった千円の商品券で ショッツを4つゲット。なんか得した気分。 月曜昼のセレモニーで使える食事券ももらってたが 月曜は10時のフェリーに乗るので使えない。残念。 ちょっと小雨が降りだす中、宿へ移動。 ビジネスホテルいりえ荘に13時前に到着。 荷物を置いて、自転車を借り、 説明会を聞きに再び文化会館に戻る。 説明会を聞く。 10mのドラフティングゾーンを実際に横から見ると 思ったより広い印象。気をつけないと... 説明会終了後に、ランでの仮装が可能かどうかを 審判長に確認したらNGだった。残念… 力士の衣装を持ってきてたが、お相撲ランは封印。 その後、ランチを食べにJA併設の飲食店へ。 五島牛のお寿司、ローストビーフ、炊き込みご飯、
カレー、コロッケ、そうめん、汁物、肉じゃが、 ほうれん草おひたし、野菜と牛肉の炒め、鶏皮など。 いやー、食った食った。 閉店の15時までたらふく食べた。 バイキングで確実に1.5kgは太ったわ。 宿に戻って、荷物整理して明日の準備。 お風呂でボディナンバーシールを貼るも、 上下逆だった・・。部屋で泣く泣くはがす。 昼に食べ過ぎたので、夜はコーンスープのみ。 明日はどんな1日になるのだろうか。 楽しみだ。 |
by おすもーさん
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