テントメイトの集合写真。ありがとう! 砂漠とお別れしてバスに乗る。さびしい… ピラミッド! 3時間バスに揺られて、ギザに到着。 たくさん人がいるなーと思ったら、 そのほとんどがセールスの子供だった。 どんどんまとわりついてくる。追い払うのが面倒… あとから知ったけど、彼らはスリの常習で、 ポケットにモノを入れてると危ないらしい。 「ラクダに乗らないか?」 というおじさんのセールスも頻繁にあった。 なんていうか、こんなにセールスされると せっかくの世界遺産なのに興ざめしてしまう… 今日は2kmのファンラン。 1位と2位の差が離れているので、 順位は5日目で確定し、今日はタイム測定なし。 まず男女の1位ペアがスタートし、 1分後に残りがスタート。 最終日のスタートシーン のんびり歩く。それにしてもでけぇな… 遠くにゴールゲートが見えた! 日本チームのゴールシーン 歓喜の瞬間!!! ゴール地点には、ピザとビールが! 一週間ぶりのビール! アルコールがどこまでも染み渡る~~~!!! しばらく完走の余韻に浸ったあと、 再びバスに乗り、マリオットホテルに戻る。 1週間ぶりのシャワー! 19:30からホテルの屋外会場でセレモニーが。 表彰式では、Sさんが女性3位、 特別賞を日本の女性ランナーが受賞。 おめでとう! 翌日の便で帰国の途に。いつかまた! レース前は、どんな恐ろしいことになるんだろう、 とビクビクしていたが、無事に完走できた。 思ったよりも早い順位でゴールしたこともあり、 「砂漠を完走! すごいねー」 「早かったねー!」 と帰国後に周りから言われた。 もちろんうれしいことではあるんだけど、 なんか心に引っかかるものがあった。 砂漠レース記の最後は、 「過酷な砂漠レースを完走した。頑張った!」 で締めくくるものが多い。 自分もそういう紋切り型の終わり方にしようかとも思ったけど、正直に今の気持ちを書いておくことにしよう。 まず、砂漠レースを「完走」することは難しくない。 それが率直な感想だ。 だから「すごい!」と言われることに違和感があった。 あまりすごいことだと思わなかったからだ。 感覚的には、 ウルトラマラソン(100kmを14時間以内)よりも簡単。 9月に走った丹後ウルトラのほうが 「完走の難易度」としては高いと思った。 なぜかというと、砂漠は制限時間がゆるすぎるからだ。 確かに暑いんだけれども、 あれだけ時間があれば、のんびり歩いてても間に合う。 確かに荷物は重いけど、徐々に食料は減っていくし、 歩いている分には重くても問題ない。揺れないから。 完歩するだけなら脚力も必要ない。 熱中症と足裏のケアに気をつけていれば、 進めなくなることはない。 逆に言うと、 幅広いランナーが楽しめるレースだとも思った。 今回、60代のご夫婦が参加されていて、 ラブラブな感じでゆったりと砂漠を楽しまれていた。 そんな年配の方でも問題なく完走できる。 なんとなく、 「砂漠レース=世界で最も過酷」 というイメージがあるけど、そんなことはない。 ただし。 順位を狙っていくランナーにとっては かなり難しいレースだとも感じた。 全力で走っていけば、熱中症リスクが一気に高まる。 その度にスピードを緩めてたら勝負にならないし、 とはいえ、一線を越えると熱中症でぶっ倒れる。 そのギリギリのラインを綱渡りで進むような感じは 国内のレースでは味わえない醍醐味かもしれない。 普段なら限界を超える感じで走っても問題ないけど 砂漠レースで限界を超えたら、確実に熱中症だ。 レースを振り返ると、3日目はちょっとやばかったけど、 全体的に大きなトラブルはなかった。 足の指に1つマメができて、爪が全部死んだだけ。 足裏はキレイそのものだった。 例えば、 ・足の裏がベロンと剥けて、歩く度に激痛! ・熱中症で気を失って地面に顔から突っ込んだ! ・何も食えなくて、ゴール後にゲッソリ! ・血反吐はいた! ・砂嵐で前が見えなくて進む方向がわからない! ・砂嵐で体が巻き上げられて、地面に叩きつけられた! ・サソリに刺されて危うく死ぬところだった! そういう過酷過ぎるエピソードがなかった。 これは準備と対策を綿密にしてきたからでもあるんだけど、あまりやりすぎるとレースの醍醐味を損ねてるような気がした。 ゲームをやる前に攻略本を読んじゃうのに似てる。 初日以外は持てる力を出せたと思うので、「やりきった感」はある程度あるんだけど、困難な目標をクリアする「達成感」はあまりなかった。 たぶん自分は、全力でギリギリまで力を出したときに、制限時間ギリギリで完走できるようなレースを求めてるんだろうな。 なかなか難しいね。 なんか、最後に暗めの文章を書いてしまったけど それはそれとして、砂漠は景色が素晴らしかったです。 まさに別世界! それなりのお金と長期休暇は必要だけど、 それだけの価値は十分にあるレースです。 準備をちゃんとやれば誰でも完走できますので ぜひ行ってみてみて下さい! チーム・ジャパン! ありがとうございました!
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by おすもーさん
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11月 2017
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