休憩中... (NAGOURAマラソン編を最初から読む) 体育館でトランジションバッグを引き取り、 アミノ酸・飴・塩熱サプリを補充。 どうせまたすぐ濡れるので着替えず。 雨で衣装が体に張り付いて走りづらいので、 まだ半分だというのにけっこう疲れてる。 しばしボーっとしたあと、 トランジションバッグを預けて、体育館を出る。 学校入り口のエイドに戻って、飲み物をもらおうとしたところで、マイカップがないことに気づく。 トランジションバッグに入れてしまったっぽい。 また体育館に戻る羽目に... ゼリーが4種類! マイカップを取ってきて、エイドに戻る。 そういえば、そろそろしゃぶしゃぶのエイドではないかと思い、スタッフに聞いてみる。 私 「そろそろ、しゃぶしゃぶのエイドだっけ?」 学生スタッフ 「しゃぶしゃぶ・・?」 近くのランナー 「しゃぶしゃぶ、もう過ぎたよ」 私 「えっ?」 近くのランナー 「前のエイドの奥にあったんだよ」 私 「ええっ??」 呆然。 「奥」って一体どこだ。 なんか森の奥のほうで密かに提供されてたのか? いや、そんなことはどうでもいい。 一番逃してはいけない特産品を、 軽やかにスルーしてしまったのだ。 ここから先、一体何を目指して走ればいいというのか。 もはや、これまでか。。 まったくもってリタイアするような状況ではないというのに、リタイアが頭をよぎる。 目当ての食べ物にありつけないと、速やかにリタイアしたくなってしまう、このメンタルは一体何なのだろう。 病気だ。 しばらく茫然自失で固まっていると、学生スタッフに「ゼリーでも食べて元気だしてください」と慰められる。 言われるがまま、呆けたようにゼリーを食べて、少し元気を取り戻すものの、しゃぶしゃぶを食べられなかったショック(以降、「しゃぶショック」)を抱えたまま、とぼとぼと先に進む。 島の東側を南下していく 「しゃぶしゃぶ食べました?」 坂を登りながら、近くのランナーに聞いてみる。 すると、7人中4人がスルーしていた。 私の他にもスルーした人が半分くらいいて、 なぜかホッとする。 スルー組の間で、奇妙な連帯感が生まれたことは言うまでもない。 「有津バス停付近」エイド。 パンフレットによるとシークワーサージュースがあるはずだが、売り切れの様子。 ここでも私設エイド! ありがたい! 52.1kmの「天仁屋小学校跡地向かい」に6:27で到着 しゃぶショックが抜け切らぬまま、 やや大きめのエイドにたどり着く。 右側のテーブルに「沖縄そば」を発見。 「おー、蕎麦だ!」 と、近づいていくと 「汁がなくて、売り切れです...」 しゃぶしゃぶに続いて、そばも食べられないのか―――― もはや、これまでか。。。 これはもう、速やかにリタイアして、 「しゃぶしゃぶ温野菜」に行くべきではないか。 雨の中、仮装して走ってる場合なのか。 この先、一体何が待っているというのか。 マラソンに参加してるというのに、 「食う」ことしか考えられない。 病気だ。 さて、ここで問題。 上の写真に、おにぎりが隠れています。 一体どこにあるでしょう? 正解は、右手に2本ある赤い棒の左側です。 ビニルで個装されてます。 蕎麦ショックにより、茫然自失で焦点が合っていない自分には、ひっそりと佇むおにぎりを見つけることは不可能だった。 中央のバナナとサーターアンダギーを 呆けたように食べて終了。 「しゃぶショック」と「蕎麦ショック」のダブルパンチにより、青息吐息の状態でエイドを出る。 コースに戻るために、階段をとぼとぼ登っていくと・・ 学生スタッフが食べ物を持っている。 右側の白いのが何なのかわからないので、聞いてみる。 私 「これ、何?」 学生 「おにぎりです」 私 「マジで!?」 ちょっと声が裏返ってしまった。 しかし、それもやむを得ない。 50km走ってきて、 ついにお腹にたまるものをゲットできるのだ! 学生スタッフは、 「おっさん、どんだけおにぎり食いたかったんだ...」 と呆れたことだろう。 しかしそんなことはどうでもいいのだ。 大事なことは炭水化物を摂取できるという現実だ。 このとき食べたおにぎりは、 「美味しい」という言葉を遥かに凌駕する味だった。 胃が弱い人のために小さいサイズにして、 持ち運べるように包装している心遣いも身に染みる。 もはや涙なくしては食べられない。 「日本人はやっぱり米だよね、うんうん」 と、1人うなずきながら、ほおばる。 「しゃぶ蕎麦ショック」によってリタイア寸前だったが、復活。 さあ、走ろう! 海が見えてきた! 55.6kmの嘉陽地区会館エイド。 左足の甲がやや痛みを感じるので、木製のベンチに座って靴紐を締め直す。ほんの少し緩めたら痛み消えた。 シューズ紐の締め具合はホントに難しい。 フルマラソンくらいなら、多少きつくても痛みが表面化しない。しかしウルトラになるとそうはいかない。 かといって、少し緩めにすると痛みは出ないが、足指が踏ん張る度合いが強まって黒爪になる。 緩いのは自覚できないので、ちょっとキツ目に結んでおいて、走っていて違和感感じたら少し緩めるってのが一番いいように思う。 天気が良くなってきた! カヌチャリゾート前を通過。 2013年のT.O.F.R.のときは夜20時、2014年のクレージーランのときは早朝5時頃に通過したので、初めて明るい時間に通った。 どちらのときも満身創痍の状態だったことを思い出す。 クレージーランのときはあまりにも眠すぎて、ここで1泊しようかと思ったくらいだ(3000円しか持ってないので思いとどまった)。 あのときと比べると、今、いかに恵まれた状態で走ってるかを痛感する。たとえ力士であっても。 60.7kmの三原地区会館エイドの記録がない。 スルーしたのだろうか。 パインカステラがあったらしい... 63.7kmの久志支所エイド。 特産品給食がある「わんさか大浦パーク」のエイドまで、あと1.5kmだと教えてもらう。 はたして、まだ残っているだろうか。 |
by おすもーさん
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11月 2017
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