今日もいい天気! (サハラ編を1話目から読む) 初めて熟睡できた。 2日目がハードで疲れてたのかもしれない。 で、熟睡しすぎて、起きたのが5:30。 30分の寝坊! 慌てて準備を始める。 1時間半では準備の時間が足りず、 準備運動もほとんどできずにスタート。 やっぱり5時に起きないとダメだな… ソフトサンドは足跡がくっきり残る 今日はCPが1つ増えて4つある。 各CPの間隔は短いけど、前半はDifficultの設定。 走りづらいコースのようだ。 でも、今日もガンガンいこうぜ!作戦で。 スタートから飛ばしていく。 昨日と同様、10位前後で走っていると、 急に右の横っ腹が痛くなる。 スタートギリギリまで食べてたせいだ… Difficultの設定の通り、砂丘のアップダウンが多い。 アップは歩き、ダウンは走る。 少しスピードを落として横っ腹の痛みが おさまるのを待ちながら、たらたらと進む。 CP1に着くと、テントメイトのTさんに声をかけられる。 これまで2日とも私より早くゴールしていたので てっきり先に行ってるものだと思っていた。 そこから一緒に進むことになる。 Tさんは石油会社のエンジニア。 ロンドン在住で、香港に引っ越すみたい。 足が早く、イケメンかつナイスガイ。 あらゆる面で太刀打ちできない! 話しながら進んでいると、 時間が経つのが早い。 あっという間にCP2に到着。 休まずに、すぐ出発。 引き続き、Tさんと一緒に走っていく。 なんかやたら喉が渇く。 水の消費量もいつもより早い。 プラティパスの水を使って、 頻繁に足や首に水をかけて冷やす。 まだ半分も来てないのに、早くもバテ気味。 2人で進んでいるので、いつものペースよりも ちょっと早くなっていたのもしれない。 走れない… 私 「バテたから先に行って~。歩くわ」 Tさん「次のCPまでは一緒に行こうよ」 私 「そ、そう?」 ということで、私のペースで歩いていくことになる。 走れないのはガス欠の可能性も考えられるので カロリーメイトを食べる。 固形物はジェルに比べて、食べた感がある。 エネルギーに変換されるスピードは遅いけど、 なんか満たされた気になれるのはメリット。 常に空腹気味なので、これは大きい。 ナノタオルを頭に巻いているが、 その上から帽子をかぶると脱げやすくなる。 何度か風で帽子が飛ばされて取りに行く羽目に… やっとのことでCP3に到着。 Tさんにお礼を言い、ここでお別れする。 とにかく体を冷やさないとマズイ。 霧吹きを借り、ミストシャワーをかけまくる。 特に顔と足に重点的に。 10分くらい休むと、体に生気が戻る。 行くか。 だらだら歩くと時間がかかって、 また体が熱を持ってしまってバテる。 次のCPでも長く休むことにして、 その代わり、そこまではできるだけ走ることにする。 10分くらい走ると、 なぜか歩いているTさんに追いつく。 私「あれ、走らないの?」 Tさん「いやー、暑くてさ。回復したの?」 私「ちょっとね。走れるうちに走ることにした」 Tさん「そうかー。じゃあ一緒に走ろう」 ということで、再び一緒に進むことに。 後半の区間はModerate。 しかし前半と比べて走りやすい感じがしない。 アップダウンはない代わりに、ソフトサンドが多い。 走りづらい… 最初はいい感じに走れていたが、 暑さが自分の体に蓄積されて、再び走れなくなる。 私 「バテたから先に行って~。歩くわ」 Tさん「次のCPまでは一緒に行こうよ」 私「そ、そう?(これはデジャヴ…?)」 と思いつつ、私のペースで歩いていくことになる。 よろよろの状態でCP4に到着。 私 「しばらく休んでくから、先に行って~」 Tさん「オレも休むわ。ゴールまで一緒に行こう」 私 「そ、そう?」 ということで、ゴールまで一緒に行くことに。 イスに座ってミストシャワーをかけまくり、 体の熱を下げてから出発。 CP4から3kmくらい進んだ所で ロシア人ランナーに追いつかれ、一緒に進むことに。 英語が達者でTさんと流暢に会話していた。 自分もあれくらい話せるようになりたい… 完全に暑さに殺られて、歩くスピードが遅い。 2人に遅れそうになるたびに励まされ、 なんとかついていく。 前の2人はホントは走れそうだったけど、 ポンコツの私に合わせてゆっくり進んでくれた。 前を向く気力もなくなり 下を見ながらよろよろ歩いていると、 「ほら、見えたよ」 Tさんの声に顔を上げると・・ ゴールだ! 最後の気力を振り絞ってダッシュ! ・・などできるわけもなく、 のろのろとゴールに近づいていく。 今日はダメダメな1日だった。 曲がりなりにもこの時間にゴールできたのは 鈍足の私を引っ張ってくれたTさんのおかげだ。 「ありがとう」と「申し訳ない」という気持が相まって なんか泣きそうになりながらゴール。 ゴール後に撮った思い出の1枚 ゴールしたのは14時前。 これまでで一番遅い。 ゴール地点のテントのイスに座ると、 そのまましばらく放心状態。 動かない。動けない。動きたくもない。 手足と胸が軽く痺れている。熱中症かな… 水分不足なのか、塩不足なのか、原因不明。 30分後。 ようやくテントに戻って、荷物を置いたあと、 このレースで初めてメディカルテントへ行ってみる。 テントには足の治療をしてる選手が2人いた。 空いてるベッドに横になっていると、 医師スタッフがやってくる。 手足が震えることを伝えると、 じっくりと脈を測られ、触診される。 静養してれば大丈夫とのことなので、 そのままベッドで寝ることにする。 30分くらいすると、ゴールした選手が続々と治療にやってきて混み始めたので自分のテントに戻る。 昨夜は空腹感が弱かったので、昨夜食べる予定だったカロリーメイトを今朝にまわして、朝まとめて3つ食べた。 そのおかげか、今日はレース中のショッツ使用数が 計画よりも少なくて済んだ。 距離が長いオーバーナイトの日のために 少しでも行動食を残しておきたかったので良かった。 17時過ぎ。左手の白いテントはトイレ 日が沈む… お湯をもらう列。そろそろ夕食の時間だ
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by おすもーさん
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11月 2017
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