(奥久慈編を最初から読む方はこちら) 12:30頃に第2関門に到着。 ここの制限時間は13時なので、残り30分。 第1関門から貯金が一気に減ってしまった。 途中でダウンしてたし、ペース落ちたから仕方ない。 竜神大吊橋は想像していたよりもずっと賑やかな 観光名所で、飲食店もたくさんあった。 お金持っていればソフトクリーム食べたかった... エイドにはアクエリ・パワーバーのみ。炭酸などない。 なんてったってOSJだからね。 イスに座ってロングタイツを脱いでいると、 リタイアを申告する人がどんどん現れる。 スタッフによると、次の関門はかなり厳しいようだ。 自分としても完走はムリそうな気がするが 炭酸を飲むまではリタイアしないと決めている。 「私設エイドに炭酸がありますように!」 それだけを心の頼りにして、かぶり水をしてから出発。 1km上った先に私設エイドがあり、そこから一気に下る 階段を下ってから、トレイルに入る。 私設エイドまで1kmだと聞いてたので、 すぐ着くかと思ったら、なかなかの上りが待っていた。 さっきのエイドでロングタイツを脱いだおかげで 足の開放感が凄い。膝が楽に前に出る。 もっと早く脱いでおけばよかった... 今さら嘆いても後の祭り。 上から下りてくる選手がいる。 おそらく次のエイドにはリタイア回収バスが来ないから 竜神大吊橋に戻ってリタイアするのだろう。 おばあちゃん達がシート敷いて応援してた こういうの、ほっこりするね 13時過ぎに赤倉エイドに到着。炭酸あるかな・・? 炭酸あったー! しかもコーラに続いて、サイダーまで。 イスに座って心ゆくまで飲んだくれる。 食べ物もたくさん残っていた。 うしろから来る選手はほとんどいないはずなので 心おきなく食べる。 特にグレープフルーツは、わんこそば状態で。 うますぎる! あまりにものんびりしてるからか、焼酎を勧められる。 「炭酸も飲めたし、レース終えてもいいんじゃないか」 という心境ではあったが、次の私設エイドにも なにか美味しい食べ物があるかもしれない。 完走したいからではなく、食欲を推進力にして とりあえず次に進むことにする。焼酎は我慢。 そんなこんなで、このエイドには15分も滞在。 ランナーとして、あるまじき休憩時間ではあるが 炭酸を飲めて、満たされた気持ちでエイドを出発。 「この先、気をつけて。崩れてっからー」 と見送られる。 下り始める 13時を過ぎて、かなり暑くなってきた 足場の悪いところが多い。 滑落はもちろん、ケガしないように慎重に進む。 たまに沢を渡る こういう危険箇所が頻繁にある。 山側にロープはあるけど、足場が崩壊してる... 足を置く場所の選択肢は2つ。 1.谷側の崩れた土に足を置く。滑ったらそのまま落下 2.山側の苔ついてる岩に足をかける。滑る確率超高い どちらにせよ怖すぎ。 早いランナーはこういう所も走っていくんだろうけど どこに足置いてるんだろ。 あれか、走り幅跳びみたいにピョンと飛び越えるのか? たまにロープすらない場所があって、 もうそういう時は、神頼みだよね。 「落ちませんように…!」 祈りながら、一か八かで足を置くしかない。 もうこのエリアは「テクニカル」というよりも、 ただ「危険」なだけだった。 前のエイドで「注意して」と言われた意味がわかった。 這々の体で山を抜ける。やれやれ... そろそろエイドかな 14時過ぎに「砂防」エイドに到着。 イスに座って、麦茶を飲みながら このあとどうするかを考える。 私設エイドで休んで元気を取り戻し、 「最後まであきらめない!」 って体にムチ打って粘って、関門に滑り込んで ついには制限時間ギリギリにゴール! ・・となるのがトレイルランナーのあるべき姿だ。 最低でも、制限時間に間に合わないとしても 第3関門までは突き進むべきなのだろう。 しかし、 「次の4km先のOSJエイドは、たぶん食べ物がない」 ことが想定され、食欲のみで進んできた自分としては もはや進む理由がない。 そんなわけで軽やかにリタイア決定。 チップを回収され、レースが終わった。 「なんか元気そうだから、まだ走れるんじゃないの?」 スタッフのおじさんに笑われながら、 らっきょうと、さやえんどうをパクつく。 木陰に移動して、リタイアしたランナー同士で談笑。 梅干し入りのおにぎりもいただく。 14:30頃にリタイアバスのほうへ移動。 「よいしょ」と立ち上がってみると 屈伸が普通にできることに気づく。 (この足なら普通はリタイアしないんだろうな...) メンタルの弱さを余すところ無く露呈してしまった。 バスに乗り、竜神大吊橋でバスを乗換え、袋田駐車場へ ゴールゲート近くで、預けてたバッグを引き取ったら 直射日光を浴び続けて、ものすごい暑さになってた。 駐車場に戻り、バスに乗って常陸大子駅へ。 バスに乗ってた方が約10時間で完走してた。すげー。 サブ10できなくて残念とのこと。レベルが違いすぎる! 去年30kmを走り、今年は橋でリタイアしたという方に 「砂防でリタイア」と話すと「もったいない!」って。 そうなのか... 駅に着き、電車まで時間があるのでベンチで着替え。 16:42発の電車に乗って、帰宅の途につく。 今回のレースを振り返ると、 とにかくミスが多く、反省点の多いレースだった。 ・トレイルでロングタイツはダメ。ゼッタイ。 ・厳しい大会ではエアサロンパスを忘れてはいけない ・オーバーペース厳禁。あとで確認したら第1エイドで 周囲にいた選手の多くは11時間台でゴールしてた。 懸念してたスタート後の渋滞は、スタート地点の変更で 今回だいぶ緩和されてたんじゃないかという気がする。 目標タイムがある人は別だけど、完走を目指す人はそれほど飛ばさなくてもいい気がした。 それよりも私のようにオーバーペースになって あとで失速してしまうほうが問題だ。 奥久慈のトレイルの印象としては、 ・スタート→第2エイド : キツイが楽しい ・第2エイド→吊橋 : エグすぎだが、練習には最適 ・赤倉→砂防 : トレイル崩れすぎ。行きたくない って感じですかね。 今年も完走率50%台なようで、 それもよくわかる大変な大会でした。 それにしても50km(累積4200m)を完走できないのに 1ヶ月半後に170km(累積13500m)のレースに出るって 我ながらトチ狂ってるとしか思えん。 しかも、360度用・タイムラプス用・Goproのカメラ3台に加えて、通信状況が良ければスマホのテレビ電話でスタートシーンを友人に垂れ流すことになっている。 走りに行くのか、撮りに行くのかよくわからない。 そして、またもや仮装の予定。 もはや意味不明だ。 一体どうなってしまうのか訳がわからず、恐怖が凄い。 完走できる確率は天文学的に低い数値だろう。 いつからこんな計画性のない人間になってしまったんだ 奥久慈での唯一の収穫は「危機感」を持ったことだ。 このままふらりとアンドラに出かけたら、 彼の地で地獄を見ることになるだろう。 どげんかせんといかん。 |
by おすもーさん
<海外レース>
Madeira(マデイラ) 4K Endurance Trail(逆トルデジアン) Andorra(アンドラ) HK168(香港) Spartathlon(スパルタスロン) UTMB 2015 Trans Gran Canaria Grand Raid Reunion Mt. Kinabalu Climbathon UTMB 2014 The Sahara Race(4deserts) <国内トレイル・Long> 上州武尊山スカイビュー 信越五岳 Ultra Trail Mt.FUJI(UTMF) OSJおんたけウルトラ <国内トレイル・Short> 立山登山マラニック 富士登山競走(山頂)2017 房総丘陵・養老渓谷 2017 鋸山ラウンド 八重山トレイル OSJ奥久慈トレイル 富士登山競走(山頂)2015 TJARトレーニングキャンプ 富士登山競走(山頂)2014 NASUロング スパトレイル 外秩父トレイル 神流マウンテンラン 美ヶ原 2013 富士登山競走(5合目) 伊豆トレイルジャーニー 鋸山 2012 玉川トレイル in しずおか 武尊山スカイビュー50k 美ヶ原 2012 RUN & BIKE in NOZAWA TOKYO成木の森 青梅高水山 スノーシューレース in 水上 房総丘陵トレイル スノーシューレース in 妙高 おんじゅくトレイルラン 高尾山天狗トレイル 長瀞アルプス <国内ロード・Long> 萩往還マラニック(250km) さくら道国際ネイチャー クレージーラン(沖縄一周) 萩往還マラニック(140km) T.O.F.R.(沖縄一周) <国内ロード・Middle> いわて銀河ウルトラ 奥熊野いだ天ウルトラ NAGOURAマラソン 隠岐の島ウルトラ くびき野ウルトラ 飛騨高山ウルトラ 能登半島すずウルトラ 秩父札所めぐりウルトラ 野辺山ウルトラ 2013 富士五湖(112km) 2013 伊豆大島ウルトラ 丹後ウルトラ 野辺山ウルトラ 2012 富士五湖(112km) 2012 <国内ロード・Short> 館山若潮マラソン 2017 佐倉朝日健康マラソン 伊豆大島一周マラソン 2015 伊豆大島一周マラソン 2014 谷川真理ハーフ 2014 谷川真理ハーフ 2013 富士山マラソン 谷川真理ハーフ 2012 多摩川チャレンジ <トライアスロン> バラモンキング(Long) 館山わかしお(Short) 横浜シーサイド(Sprint) Archives
11月 2017
|