マデイラへ! レースに出発する前のある日、オフィスにて。 私「すみませんが、しばらく休みます」 同僚「走りに行くんですよね! 今度はどこ?」 私「マデイラです」 同僚「までーら?」 私「あ、ポルトガルの西にある島です」 同僚「へぇ。何キロ走るの?」 私「115km」 同僚「じゃあ楽勝だね。 去年、300km以上のレース完走してたじゃない」 といった感じの会話がありまして。 ちょっと待てと。 確かに去年4Kを完走したけど、115kmになればその分、制限時間が短くなるし必要時速は上がるわけ。 4Kは時速2.3kmでいいけど、Madeiraは時速3.6km必要。 つまり1.5倍のスピードが求められる。 これ、鈍足の私にはキツいわけ。 このレースは2年前に行ったトランスグランカナリアに 距離と制限時間が似てるんだけど、そのときは 仮装してないにも関わらず無残に関門アウトだった。 で、あれから大して脚力もあがってない。 (練習しないから…) それに例年、春先のレースで足を作って夏のレースに備えるのに、このレースは春開催。 今年はまだ2レースしか走ってないから、 足が全然できてない。 なのになぜか仮装で走るわけ。 だから完走確率は10%もないの。 Does it make sense ? ・・という感じの趣旨で やんわりと同僚にモノ申したかった。 だけどそれはコミュ力ゼロの私には不可能な芸当。 そもそも説明するの面倒くさい。 で、何を血迷ったのか、 「うん、楽勝かな♪」 と言ってしまいまして。 そんなあの日の自分を殴ってやりたい今日この頃、 みなさま、いかがお過ごしでしょうか。 えーっと、マデイラを走ってきました。 このレースは大会WEBサイトの動画で一目惚れして、 「来年走ろう!」 と去年の春に決めて、4Kのレース中にも、 「マデイラは良い大会だから絶対行っとけ!」 と海外ランナーから後押しされて 10月上旬にエントリーした大会です。 これまでの経験上、島のレースはいい大会が多い。 伊豆大島、隠岐の島、バラモンキング、 レユニオン、グランカナリア、、、 いい思い出しかない! 島をあげて盛り上がって応援しようという雰囲気が 感じられるんだよね。お祭り感がある。 というわけで去年からとても楽しみにしていた。 しかし新年明けてから、 仕事に忙殺され、一時はDNSかもという状態に。 もうね、労基署に駆け込めば、 ブラック認定&是正勧告は確実と思われたんだけど、 私「長時間労働でヤバイんです!勤務実態を見て!」 署 「これはひどい! どこの会社?」 私 「フリーランスです」 署 「じゃあ自業自得じゃない… 帰って。」 となることが私にもかろうじて想像できたので、 労基署には行かず、泣きながら仕事しまして。 なんとか旅立てました。 _ _ _ レース3日前(水曜)の昼に成田から出発。 フライトは、まず成田からマドリードへ(アリタリア)、そこからリスボン経由でマデイラへ(ポルトガル航空)。 成田でチェックインしようとすると、 2時間半前の時点で大行列だった。 WEBチェックイン済みの人は別列だったけど、 その列もけっこう並んでて時間かかった。 機内もほぼ満席。 で、私の席の周囲が60-70代くらいのツアー参加者で、 この人達がね、まあひどかった。 耳が遠いのか知らないけど、 やたら大きい声でしゃべりまくる。うるさい。 そして機内に持ち込んだ酒で、酒盛り始める始末。 もうやりたい放題。恥も外聞もない。無敵。 今後、こんな感じの団塊世代シニアが増えると思うと 世も末だと思ったよね。 あんな老人にはならないように反面教師にしよう… 10時間以上の長時間フライト中は映画を見続ける。 ララランド、シンゴジラ、モアナと伝説の海など。 「モアナと伝説の海」って、ディズニーだから ほんわかとしたお話だと思ってたんだけど。 最初は島で穏やかに暮らしてたのに、 途中からオールを振り回して巨大な敵に特攻していく 好戦的な映画で、なかなか斬新な仕上がりになってた。 モアナに私の周囲の酔っぱらいシニア達を オールでぶん殴ってほしいと思ったよね。 アリタリアの機内食 ローマ経由で、次の日(木曜)にマドリード到着。 一旦、スーツケースを引き取って ポルトガル航空で再度チェックイン。 ポルトガル航空も事前にWEBチェックインしたけど 座席変更はどの席でもお金かかるみたい。 窓側だったので特に変更しなかった。 ラウンジでシャワー浴びてからリスボンへ。 ANAラウンジ@リスボン空港 初めてポルトガルに来たというのに、 観光する時間の余裕がない。 (せめてエッグタルトくらい食べたかった…) と思いつつラウンジに行くとエッグタルトがあった! おいしかったー! このラウンジは半個室の部屋があった。快適~ ポルトガル航空でマデイラへ 夜にマデイラ到着 マデイラ島の地図&コース図はこちら。 スタートは北西のPort Moniz、 ゴールは東側のMachicoで、空港から5kmと近い。 スタート地点へは、ゴール地点からバスが出るので ホテルはMachicoのゴール近くのホテルを予約した。 空港⇔Machicoはバスが運行している。 最終バスが21:25発で、飛行機の到着予定は21時。 うまくいけば間に合うと思っていた。 が、飛行機の到着が遅れて、21:30に。 バス、行っちゃった… Uberで空きタクシーが見つからないので、 黄色いタクシーに乗る。メーターはついてた。 料金は約5kmで8ユーロだった。良心的な価格。 ホテルにチェックイン 部屋からMachicoの夜景が見える 部屋が最上階だった。ラッキー! 角部屋で窓2面から海と街の夜景が見える! 窓が大きく開くので、窓から身を乗り出すと 簡単に転落できそうだ。 下記、泊まったホテルの情報です。 ・受付&ゴール会場「Forum Machico」が目と鼻の先 ・朝食のビュッフェはメニュー豊富 ・Wi-Fiはロビーだけ。部屋では使えない ・シングルは広くはない。ツインは広い。 ・シングルは浴槽ないけど、ツインはある ・ドライヤー、歯ブラシはない ・石鹸とシャンプーはあるけど持参したほうがよい といったところ。 ゴール地点から近いことが何よりも大事なので 個人的にはオススメのホテルです。 移動で疲れたので、この日はすぐに寝た。 レース前日(金曜)は6時過ぎに目が覚める。 夜中に何度も目が覚めたけど、 とりあえず眠れたから、よしとしよう。 機内でもかなり寝たしね。 部屋から夜明けをボーっと眺める。 日の出! 7:30から朝食 10時から受付開始なので行ってみる。行列すごいな… 中央の建物がForum Machico。部屋からも行列が見える 受付待ちの行列が一向に進んでいかないので、 諦めて部屋に戻り、先に観光に行くことにする。 今回、2泊ともシングルを予約したかったんだけど、 レース前日はシングルが満室だったのでツインを予約。 で、一旦チェックアウトしたら、 もう今夜の部屋の準備ができていたので、荷物を移動。 ツインは部屋が広く、浴槽があり、 テーブルにワイン、水、バナナ、りんご2個があった。 シングルとだいぶ違う。ちょっと豪華! 島の中心地「フンシャル(Funchal)」に行くため、 11時頃にホテルを出る。 ホテルから5分位のバス停の近くにスーパーがあった。 コンビニサイズのお店で、肉など生鮮品も売ってる。 MachicoからFunchalへのバスは鈍行とExpressoがあり、所要時間は鈍行が1時間、Expressoは45分。 乗車時に運転手に行き先を告げて、運賃を支払う。 Funchalまで3.35ユーロ。 フンシャルが見えてきた 到着~ ラヴラドーレス市場へ。賑わってる! 魚も売ってる この赤い2階建てバスは、街を廻る観光バス 海辺に出た 日本で見たことない花だ 船が出港していく… 「CR7」の文字が見える。これはもしや… クリスティアーノ・ロナウドだ! まだ現役なのに銅像… 海辺をフラフラと散策 バスに乗車。車内混んでる いろは坂のような道をくねくねと登っていって、 約50分でジラオン岬に到着。 rodoesteのバスはジラオン岬が終点ではないので 寝てると通過してしまいます。注意。 バスはほぼ満席だったけど、 岬で降りた人は5人くらいだった。 バス利用者は、ほとんど現地の方だったみたい。 奥が岬の展望台、手前はお土産屋 おぉ、いい眺め! 足元がガラス張り ここ、世界で2番目に高い岬で、下まで580mある 地平線~ ジラオン岬周辺は宿が多そう レースは24時にスタートするので、観光せずに部屋で静養しようかとも思ったんだけど、ここは来てよかった。 また来ることがあれば今度は夜景が見たい。 →ジラオン岬からの夜景(Google画像検索) ただ、RodesteもYellow Busも、 最終が18時頃なので夜景はムリ。 見るならレンタカーしかない。坂道の運転… 夕日なら最終バスで行けば見れそう。 山の斜面に家が点在してる 土産物屋でマデイラ刺繍品を買ってから バスでフンシャルに戻る。 バスは15分遅れで来た。 現地の人が至る所でどんどん乗るから、 時間が遅れていくんだろうな。 フンシャルでバスを乗り継ぎ、マシコへ帰る バスを降車するときは、天井のボタンを押して 運転手に知らせる。 車内でバス停のアナウンスなどはないので、 スマホで現在地を確認して、自己判断が必要。 ホテルに戻り、レースバッグを持って、 17時頃に受付会場へ。 さすがにこの時間なので、待たずに手続きできた。 パスポートとサインした書類を渡して、 スタート地点行きのバスに乗る旨を伝える。 ゼッケンと参加賞をもらい、 レースバッグにタグを付けてもらって終了。 必携品の確認があると思ってたけど、なかった。 あれ? ゴールゲートできてた。ここに辿り着けるだろうか… 参加賞。Tシャツ、ベスト、サンバイザー ホテルに戻ってレースの準備をしてから
2時間ほど寝る。 20時過ぎに起きて、夕食を食べながら着替える。 ホテルをチェックアウトして外に出ると、 選手達が左手のほうへ、ぞろぞろ歩いている。 自分もついていくと、すぐ近くにバスが待機してた。 10分ほどするとバスに乗車できるようになり、 スタート地点に向けて21:20頃に発車。 レース開始まで、あと2時間半。 次へ > |
by おすもーさん
<海外レース>
Madeira(マデイラ) 4K Endurance Trail(逆トルデジアン) Andorra(アンドラ) HK168(香港) Spartathlon(スパルタスロン) UTMB 2015 Trans Gran Canaria Grand Raid Reunion Mt. Kinabalu Climbathon UTMB 2014 The Sahara Race(4deserts) <国内トレイル・Long> 上州武尊山スカイビュー 信越五岳 Ultra Trail Mt.FUJI(UTMF) OSJおんたけウルトラ <国内トレイル・Short> 立山登山マラニック 富士登山競走(山頂)2017 房総丘陵・養老渓谷 2017 鋸山ラウンド 八重山トレイル OSJ奥久慈トレイル 富士登山競走(山頂)2015 TJARトレーニングキャンプ 富士登山競走(山頂)2014 NASUロング スパトレイル 外秩父トレイル 神流マウンテンラン 美ヶ原 2013 富士登山競走(5合目) 伊豆トレイルジャーニー 鋸山 2012 玉川トレイル in しずおか 武尊山スカイビュー50k 美ヶ原 2012 RUN & BIKE in NOZAWA TOKYO成木の森 青梅高水山 スノーシューレース in 水上 房総丘陵トレイル スノーシューレース in 妙高 おんじゅくトレイルラン 高尾山天狗トレイル 長瀞アルプス <国内ロード・Long> 萩往還マラニック(250km) さくら道国際ネイチャー クレージーラン(沖縄一周) 萩往還マラニック(140km) T.O.F.R.(沖縄一周) <国内ロード・Middle> いわて銀河ウルトラ 奥熊野いだ天ウルトラ NAGOURAマラソン 隠岐の島ウルトラ くびき野ウルトラ 飛騨高山ウルトラ 能登半島すずウルトラ 秩父札所めぐりウルトラ 野辺山ウルトラ 2013 富士五湖(112km) 2013 伊豆大島ウルトラ 丹後ウルトラ 野辺山ウルトラ 2012 富士五湖(112km) 2012 <国内ロード・Short> 館山若潮マラソン 2017 佐倉朝日健康マラソン 伊豆大島一周マラソン 2015 伊豆大島一周マラソン 2014 谷川真理ハーフ 2014 谷川真理ハーフ 2013 富士山マラソン 谷川真理ハーフ 2012 多摩川チャレンジ <トライアスロン> バラモンキング(Long) 館山わかしお(Short) 横浜シーサイド(Sprint) Archives
11月 2017
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