南紀へ! レースにエントリーするかどうか決めるときは、 過去の参加者の口コミをかなり参考にする。 Runnetはもちろん、ググッてブログも読む。 今回の大会は、その口コミがすんばらしく良かった なので、迷わずエントリー。 だが、このレースには大きな問題が1つだけあった。 それは「遠い」ということ。 距離もそうだが、なんせ移動時間がかかりすぎる。 ここまで時間かかるのであれば、都心からなら香港にビュンと飛行機で行ったほうが安いし、手っ取り早いと思ってしまう... 行きはまだいい。 このレースは富士登山競走と同じく、ゼッケンが事前送付され、前日受付がない形式なので土曜を1日使って宿に着けばいい。 問題は帰り。 月曜に外せない仕事が入ってしまったので、 なんとしても月曜朝までに東京に戻らねばならない。 帰るルートをいろいろ調べたところ、17:30頃に那智駅発の電車に乗れば、月曜朝に東京に戻れることがわかった。 ゴール地点から那智駅までは200mくらいと近い。 そして駅併設の道の駅に入浴施設がある。 そこで、この大会のスタートは朝5時なので、 レースを12時間以内でゴール → 風呂でさっと汗を流す → 電車に乗って帰る という完璧な計画を立てた。 問題は12時間以内でゴールできるかどうか。 早くゴールしたいんだから、もちろん仮装はしない。 ・・となるのが普通だが、 「ロードのウルトラは仮装!」 という鉄の掟の前に、為す術もなく屈してしまい 仮装することが前提条件と相成った。 自分でも謎だ。 ここで、もし17:30頃の電車に乗れなかった場合を 想像してみよう。 月曜の仕事に間に合わない → 信頼を失う → 仕事を失う → 収入がなくなる → 家賃が払えなくなる → ホームレスになる → 犬に吠えられる → ネコに鳴かれる → 雨に打たれる → 野垂れ死ぬ となることは想像に難くない。 「風が吹けば桶屋が儲かる」 のように途中を端折れば 「いだ天12時間以降ならば野垂れ死ぬ」となる。 これはいかん。 趣味で走ってるはずなのに、なぜか命が懸かっている。 生きるか、死ぬか。 絶対に負けられない戦いが奥熊野にはある。 まあ、12時間15分くらいでゴールしたとしても、そのまま止まらずに駅まで走り続け、風呂に入らずに電車に飛び乗って帰ればいいという考え方もある。 このケースを想像してみよう。 風呂に入らず、電車に飛び乗る → 風呂に入ってないので、臭い → 車内に異臭が充満する → 乗客が「なんか臭くない・・?」と気づく → 乗客が運転士に異臭を通告 → 電車が停まる → 異臭の原因が私だと判明し、電車から放り出される → JRから電車遅延による巨額の損害賠償請求がくる → 全財産を失う → 家賃が払えなくなる → ホームレスになる → 犬に吠えられる → ネコにニャかれる → 雨に打たれる → 野垂れ死ぬ なんということでしょう。結論が同じ! 「いだ天12時間以降ならば野垂れ死ぬ」 という法則は揺るがない。これはいかん。 いや、いくらなんでも そこまで臭くはないでしょと思った、そこのあなた。 中年の臭さをナメてはいけない。 ミドル脂臭に、加齢臭が加わり、 そこに100km走った汗が加われば、鬼に金棒だ。 本人ですら失神しそうなレベルに到達する。 毒ガスと言っても過言ではない。 殺戮兵器と言ってもいい。 トレイルを100マイル走った後の靴下の臭いなんてね、 ホントに100年の恋も冷めるよ。 恋人や結婚相手に絶対に嗅がせてはいけない。 直ちに破局または離婚となるだろう。 話があさっての方向にずれてしまったが、 これまで仮装で走った100kmレースを振り返ってみよう ・飛騨高山 13時間強 ・隠岐の島 13時間強 ・NAGOURA 14時間弱 つまり12時間以内の完走はかなりハードルが高い。 織田信長の人生の転機となった戦いとしては 「桶狭間の戦い」が有名だが、私にとっては 「奥熊野の戦い」 が人生の転機となってしまう可能性は高い。 それでもエントリーした以上は走らなければならない。 まかり間違ってもDNSなんていう逃げは許されない。 一度逃げたら、逃げ癖がついてしまう。 そうなれば、もうこの先の人生は終わったも同然だ。 野垂れ死ぬのと大差ない。 そんなのはダメだ。 はたして12時間以内に完走できたのか。 そして無事に風呂に入ることはできたのか。 「奥熊野の戦い」の始まりです! _ _ _ まず土曜に電車で南紀を目指す。和歌山は人生初! 駅名が「?」かと思った ながーい電車の移動中は、 「飲まなきゃ、やってられないよね」 ってことで、ひたすら飲んだくれる。 およそ、明日ウルトラを走る人間とは思えない、 体たらくっぷりを遺憾なく発揮する。 目的駅に到着。遠かった~ 本日の宿。広くて清潔でした 部屋に荷物を置いてから、近くのスーパーで買い物し、 部屋飲みしながら明日の準備。 前夜祭は会場が隣駅なので、行くのが面倒で断念。 1000円でカレー、サラダ、まぐろ、ビールだったそう。 コスパ良いね! 酒飲みながら、ちんたらとレース準備してたら、 寝るのが22時になってしまう。 今日1日で1.5Lの酒を飲んでしまった。 こんなことで明日は大丈夫なのだろうか… レース当日は3時30分起き。 カロリーメイト、ソイジョイ、ヨーグルトを食べる。 チェックアウト時に食パン2枚・ゆでたまご2個をもらう 4時に宿の前から送迎バスが出発。 バス車内でもらった朝食を食べる。 4:30頃に熊交大駐車場に到着。 ドロップバッグとゴール行き荷物を預けてから、 人目につかないところで、ささっと力士に変身する。 Goproをヘッドマウントして、出発。 スタート地点の那智の滝まで600m歩いて移動 階段を下りていく。奥は那智の滝。 護摩木を火に投げ入れる 護摩木にお願い事を書き込んで燃やすと叶うらしい。 私の願い事はもちろんこれだ。 「野垂れ死にませんように!」 今回のサングラスは、JINS MEME。 ウルトラマラソンの後半になるにつれて、左右バランスがどのくらい乱れるのかを知りたかったのだ。 アームバンドにスマホを入れて、 JINS MEMEとbluetoothで接続。 JINS MEMEかスマホのどちらかの電池が切れるまで測定し、レース後に結果をじっくり見ることにする。 そうこうしているうちにカウントダウンスタート。 5時スタート! まず133段の階段を登る。 宿でもらった朝食のゴミを捨てたかったが スタート地点でゴミ箱を見つけられなかったので 第1エイドまでハンドキャリーで運ぶことにする。 階段登り終わって、まず左手の距離調整区間へ すぐ折り返しになる 階段に戻ってきた 今回のコース図はこちら。 わかりづらいが、緑の円を右回りと左回りで2周する。 高低図 いきなり、なかなかの上りが始まる。 当然ながら歩き。 スタート直後だろうがなんだろうが、上りは歩く。 これは鉄則だ。 周りは全員走っているので抜かれまくり。 でも気にしない。 実は今回、高低図を事前に見ていなかった。 なので、どこまで登るのかわかっておらず、 「長いな・・」 と思いながら歩いていた。 周囲はまだ暗いし、ガスってるのでなんにも見えない。 4.7km地点の第1エイド「見晴台」に到着。 持ってきたゴミを捨て、水を2杯飲んで、すぐ出発。 晴れていれば景色良さそうな場所だけど 見渡すかぎり純白の世界が広がっていた。 |
by おすもーさん
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11月 2017
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