(4KVDA編を最初から読む方はこちら) 目が覚めると朝だった。 一体、何時間寝続けてたんだ...? スマホのLINE画面を見てみると、 「ありgっっっっっっっっっっっっっっt」 という返信をしていた。 レース後で疲れてたことは間違いなく伝わったと思う。 まず散らばっている荷物を整理する。 今日は10時からセレモニーが始まるので コーニュに行く8:45発のバスに乗りたい。 しかしあまり時間がない。 急いで荷物を詰めていったものの、 ふと時計を見るとバスの出発時間を過ぎていた。 その後も荷物整理をし続け、 結局、出発準備ができたのは10時過ぎ。 セレモニーがもう始まってるから急がないと! フロントにドロップバッグを持っている人達がいて チェックアウトの手続きをしていた。 「セレモニーに出るの?」 と声をかけると、これから車で行くとのこと。 車に乗せてくれないか頼んでみると、OKしてくれた。 ラッキー! 私の激重のスーツケースをトランクに乗せるときに、 「岩でも入ってるのか?土産にしてはセンス悪いなw」 と笑われた。 車で送ってもらって、セレモニー会場に到着。 会場はなんかガヤガヤしているだけで、 今がどういう状況なのか、よくわからない。 するとうしろからBさんに声をかけられる。 まだセレモニーは始まってないらしい。 完走者が完走ジャケットを受取っているところ。 まあ盗まれないだろうと思い、スーツケースは隅に置いて、ジャケットをもらう列にならぶ。 完走賞はmonturaのSPORTING HOODY JACKETだった ベストじゃなくてうれしい。 デザインもグッド。これなら外で着れる。 さすがモンチュラ! 受け取ってから日本選手の集団に加わる。 そして力士に変身。 走るわけではないので、お腹はパンパンにする。 変身できたところで、 タイミング良くパレードが始まる。 ほぼ最後尾から歩き始める 中央で手を振っていても楽しくないので、 端に行って、観客と触れ合う。 ゴールのときは右側の人とハイタッチしたので、 パレードは左側を歩くことに。 そしてゲートをくぐると... 大勢の観客! ステージで写真を撮ってもらったあと、
奥に移動してレースの映像を見る。 予定ではセレモニーは12時までで、そのあと「FREE BUFFET PARTY」なんだけど、始まりが遅かったので12時過ぎてもセレモニーが終わらない。 12:35発のバスに乗らないといけないので、 もう時間がない。 お偉いさんの挨拶が続く中、 その場を離れ、食べ物を探すことにする。 ささっと衣装を脱いで身軽になり、 テントへ移動し、ワイン・ハム・菓子パンをゲット! まだ挨拶は続いていたが、時間が来たので バスに乗りコーニュをあとにする。 Aさん・Gさんも同じバスだった。 寝てるうちにアオスタに到着。 Gさんとは空港が違うので、ここでお別れ。 Aさんと私はここで2時間くらい乗り継ぎ待ち。 Aさんがバス停周辺を散策しに行ったついでに、 ビールをおごってくれた。 あとメトロ切符を間違ってたくさん購入したそうで、 使わないからということで、切符を1枚もらう。 (> Aさん、Thanks!) ビールを飲みつつ雑談する。 Aさんは今月、UTMFを走るそう。タフだなー。 14:45発のバスに乗り、2時間半でミラノに到着。 行きのバスで忘れ物をしてしまい、ミラノの事務所で聞くことにしていたので、Aさんとはここでお別れ。 また、どこかのレースで! チケット売り場で忘れ物のことを聞いてみると、 バス会社の事務所はアオスタとのこと。 あっちで聞いておけばよかった... いただいたチケットでメトロに乗り、 セントラル駅で下りて、バスに乗り替え、空港へ。 昼にあまり食べてないので、空港のラウンジで たらふく飲み食いして、22時過ぎの便に乗る。 こうして4Kの旅は終わった。 <レースのまとめ> ■スケジュール 水曜 仕事終えて、夜に出国 木曜 アブダビ経由でミラノ到着&観光 金曜 アオスタ経由でコーニュへバス移動&受付 土曜 9時レース開始 ~~~ 金曜 20時レース終了 土曜 セレモニー。ミラノを夜の便で発つ 日曜 帰国 今回は平日7日分の休暇を使った。 ■宿泊先 「Hotel Grauson」 Gimillanという場所にあり、スタート地点から遠い。 タクシーが必要で、電話しないとつかまらない。 費用は10-15ユーロ(メーターないので時価...)。 コミュニティバスが1日4便あり、これを利用できると 無料で宿の近くまで行けます。時刻表はこちら ■費用 ・参加費:550ユーロ(約7万円) ・航空券(東京⇔ミラノ):5.5万円 ・移動: バス(ミラノ空港⇔セントラル駅):往復14ユーロ ミラノのメトロ(24時間チケット): 4.5ユーロ バス(ミラノ⇔アオスタ):往復34ユーロ バス(アオスタ⇔コーニュ):往復5.8ユーロ ・宿泊(ミラノ1泊、コーニュ2泊):約1.8万円 合計:約15万円 この他は、最後の晩餐などの観光費用と、 お土産代くらい。 今回も安い航空券をゲットできたので、 トータルでもまずまずの出費で収まった。 近頃、海外格安航空券の情報に詳しくなってきた... ■Cogne(コーニュ)への行き方 Cogneに近い空港は3つ。トリノ、ミラノ、ジュネーブ。 トリノが一番近く、ジュネーブが一番遠い。 トリノはマイナー空港で、格安航空券がないため却下。 ジュネーブはUTMBで利用してるので土地勘がある。 でも時間がかかり過ぎるのでやめた。 ジュネーブの場合、aosta expressに乗るのが良さそう。 空港からアオスタまで片道48ユーロ。ちと高い。 ってことで、ミラノ空港を利用しました。 ・ミラノ空港⇔セントラル駅 空港ターミナルを出ると、何社も待機してます。 片道8ユーロ、往復14ユーロなので往復を買いましょう ・ミラノのメトロ 券売機ではなく、キオスクで買いましょう。 怪しい人に絡まれません。 ・ミラノ(Lampugnano)⇔アオスタ Savdaを利用。事前にWEBでチケット買えます。 バーコードが載ってる予約完了画面を印刷しておいて、 当日は運転手に見せ、ピッと読み取ってもらうだけ。 ・アオスタ⇔コーニュ 乗車時に運転手に支払い。時刻表はこちら。 ■レース中のポイント 超長距離レースは睡眠がすべて。 今回はそれがうまくいった。 睡眠時間は初日から、3,3,4,4,4(3+1),3で平均3.5時間。 これで眠くなったのは6日目だけ。上出来! アンドラでの失敗を活かして、 「何があっても毎日3時間は寝る。 それでリタイアするなら本望だ!」 とレース前から決めていたのが結果的によかった。 睡眠以外では、 ・ケガしない ・風邪ひかない ・寝坊しない といったあたりですかね。 必要とされる時速は遅いので、 完走レベルなら脚力はあまり必要ない気がします。 ・・と、ここまで4Kの情報を列記してきたのですが、 このレース、第2回は開催されないそうです。 第1回のみという、ある意味、伝説のレースになるのか... トルデジアンの厳しい当選倍率を考えると、 今年、4Kに参加しておいてよかった! 最後に。 今回のレースで一番満足していることは 「完走できた」ことではなくて、 「最初から最後まで、ずっと高いテンションのまま 楽しくレースを続けられた」 ことです。 近年、レースに出ていて思うのは、 「ゴールだけではなくて、レース中も楽しく行きたい」 ということ。 しかしこれはとても難しい。 ちょっと油断をすると、 「なんでこんなレースに出たんだろう...」 とか、 「眠い。もうムリ...」 とか、 「こんなのありえない。レースやめたい...」 といったモードに入り、ネガティブスパイラルに陥る。 直近でいえばアンドラの深夜はそうなった。 誰に頼まれたわけでもなく、好き好んで、 時間・お金・手間を使ってレースに出ているのだから 本来、そういう心境になるのはおかしい。 だけどメンタルの弱い私は ちょっとしたトラブルですぐ易きに流れる。 萩往還やスパルタスロンで終始楽しそうな雰囲気で 走ってる方と並走したことがある。 (さぞかしメンタルが強いのだろう…) と思っていたんだけど、そうではなくて、 「楽しいから笑顔なんじゃなくて、 (つらくても)笑ってるうちに楽しくなってくる」 ということなんだなと今回走りながら思った。 このレースではスタートしてからずっと、カメラに気づけば、すべてポーズをとってテンション高く対応した。 時にはメンタル的に余裕のないときもあったりしたけど、自分の状態がどうであろうと笑顔を続けたことが、楽しくレースを続けられた要因だった気がする。 まあそれも、大会で専用のハッシュタグまで作ってもらいFacebookやInstagramで取り扱ってもらったおかげ。 扱いがトップ選手並みで、自分でもびっくりだった。 仮装冥利につきる! 第2回が開催されないのは残念だけど またいつの日かアオスタの山は走りに行きたい…! スタッフ、ボランティア、応援してもらった方、 同じコースを走ったたくさんの選手たち、 ありがとうございました!!! |
by おすもーさん
<海外レース>
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11月 2017
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