97kmの第27エイド「SCREECH VILLA」に18:05到着 (スパルタスロン編を最初から読む) Goproの電池が切れてしまった。 電池が切れても、しばらく放置していると少し回復して 3秒くらい録画できるようになるのは知っている。 けれども、予備電池を置いてある123kmのエイドまで、 撮影はほぼできなくなる。 (ということで、しばらく写真少なめです) このエイドにも氷があったので、もらっておく。 陽射しは変わらずキツイものの、 暑さは和らいできた。 体があまり水を欲しなくなってきたのがわかる。 お腹がタプってるので、これはうれしい。 エイドを出てから、これまで何度かすれ違った 日本人ランナー(以降、「神」)と、しばし並走する。 神は着用中のタイツやTシャツを現地で購入したそう。 現地調達のレースウェアで走ってるのか~。 なんか余裕を感じる。 両サイドが、ぶどうの木だらけの道を走っていると、 神がぶどうを食べてた。やはり余裕を感じる。 それにしても、このぶどうはワイン用だろうか。 100kmの第28エイド「ASSOS」に18:30到着。 100kmを11時間30分で走ってきた。上出来。 とはいえ、80kmを8時間30分、 そのあとの20kmに2時間45分だから、ペース激落ち。 足の疲労具合が如実にタイムに出ている。 ここには夜に使う荷物を入れたバッグを預けてある。 荷物を引き取って、バッグを背負おうとすると、 なんとショルダーベルトが外れている。 慌ててつけるが、3分位かかってしまった。 急いでいるのに、このタイムロスは痛い。 計画よりも早くエイドに着いたので、まだ明るい。 ヘッドライトはまだ使わなくても良さそうだ。 このエイドにエアサロンパスも預けてはずが、ない。 あれ、どこに預けたんだ…? エイドに子供がたくさんいる。 ここは住宅街だから、近所の子達だろうか。 この辺りは犬を飼ってる家が多い。 大型犬が多くて、むちゃくちゃ吠えられた。 引き続き、平坦な道を進んでいくと、 徐々に日が陰り始め、暗くなってくる。 102kmの第29エイド「ZEVGOLATIO (CORINTH) 」に18:46到着。 前のエイドから2kmだったので、すぐ着いた。 人がたくさんいて、マッサージブースもある。 マッサージしてもらうかどうか迷ったけど、 ここはスルー。先を急ぐことに。 日が暮れて涼しくなってきたので、 足を氷で冷やす必要はもうない。 それよりもエアサロンパスをかけたい。 このエイドにも預けてなかった。 どこにあるんだ…? 50km過ぎからずっと思ってたことだけど、 自分の体が臭い。臭すぎる! 長距離を走れば臭くなるのはいつものことだが、 いつにも増して臭い。萎える。 原因はわかっている。 かぶり水のせいだ。 先行するランナーの汗とか汚れとかアレとか、 いろんなものがMIXした水をかぶり続けたせいだ。 元々のおっさん体臭がベースにしっかりあるわけで それとマッシュアップしてヒドイ香りを醸し出している 自分の臭いでノックアウトされてしまいそうだ… まだ半分も走ってないのに、これでゴールまで行ったら 一体どんな臭さに到達するのだろうか。 そして、自分はそれに耐えられるのか。 スパルタスロンは、やはりチャレンジングな大会だ。 106kmの第30エイド「SMALL CHURCH」に19:19到着。 エアサロンパスがあった! ひどい筋肉痛に見舞われている足に久々にかける。 効きますように… ルーティンになっている、エイド出発前の屈伸が、 壁に手をつきながらでないと、できなくなってきた。 しんどそうに屈伸していると、 「あのー、、大丈夫ですか?」 日本の女性ランナに声をかけられる。 周囲の方に心配されるレベルになっている。 まずい! もうすぐ夜なので、サングラスをバッグにしまう。 ついでに、キャップもしまう。 この先の山エリアでキャップが風に飛ばされたら 明日の日中の陽射しに耐えられないからね。 BUFFをかぶっているので、防寒は大丈夫だろう。 田舎道になってくる。 前方に大きな山が見えてきたけど、 あの山に登るんだろうか… 109.7kmの第31エイド「SOULINARI」に19:55到着。
走るスピードが遅くなっているので、 エイドの間隔が4kmだと、遠く感じる。 ここにも荷物を預けてたつもりが、 「ないよ」 とスタッフの兄ちゃんに言われる。 自分の勘違いかと思って、食事をしていると スタッフの勘違いで、あとから持ってきてくれた。 ブロックバーを食べたあと、まだ空腹感があるので、 エイドに置いてあったジャムパンを食べる。 普通に美味しい。 エイドの食べ物を食べたのは、このレース初。 持ってる食料が少ないので、 これからはエイドでしっかり食べていこう。 氷はもういらないと思ってたけど、右足ふくらはぎ上部の違和感が続いているので、膝裏に氷を入れる。 氷で冷やし過ぎると、 筋肉が固まっちゃうから、ほどほどにしないとな… エイドで神に遭遇。 気持ち悪くて寝てたそう。 っていうか、100km手前で並走してからの10kmで、 ひと眠りする時間も離されてたのか。 さすが神…! このエイドには、他にも日本人ランナーが数人いた。 食事しながら会話して、気分転換。 完全に日が暮れたので、 このエイドからヘッドライトを点けることにする。 電池節約のため光量は弱めに。 明るさが必要なのは山の区間だからね。 山が近づいてきてるからか、 斜度のある長い上りが増える。もちろん歩き。 ストライドは大きくできないものの、 ピッチは早い状態で歩ける。 大腿四頭筋がほぼ逝っているので、 平地を走るよりも、上りを歩くほうが楽。 エイドではない場所に、夜でもたまに応援がいる。 ありがたいことだ。 山の上のほうに明かりが見えるけど、 あそこまで上るんだろうか… 112.8kmの第32エイド「HALKION VILLAGE」に20:23到着。 このエイドで神に追いつき、また一緒に走ることに。 これまで神とは何度も前後しているのだけど、 ・うしろから抜かれる ・エイドで追いつく のどちらかで会っている。 つまり、走っているスピードは神のほうが速い。 それなのに同じような位置にいるのは、 吐いたり、エイドで寝てたりしてるからだと判明。 かたや、私は大きなトラブルなく来ている。 脚がポンコツになってしまっていることを除いては。 要約するとこうなる。 神:走りが速い & トラブル中 ポンコツ:走りが遅い & トラブルなし 対照的だ。 走りながら、神と会話する。 ポ「日頃、走り込んでるんですか?」 神「月間600kmくらいかなー」 ポ「ろっぴゃっく!? 毎日20kmじゃないですか!」 神「そういう走り方じゃないけど。別に普通じゃない? どれくらい走ってるんですか?」 ポ「ゼロです」 神「えっ」 ポ「レースしか走らないので…」 神「・・・。か、川内優輝方式ってことですか?」 無理やりフォローしてくれようとしている。 しかし、川内選手はレース以外もジョグを走っている。 追い込んだ練習をほとんどしないというだけだ。 ポンコツのように、「正真正銘ゼロ」とは訳が違う。 24時間走などの、これまでに走ったレースの話を拝聴し 神とポンコツの大いなる差を、これでもかと思い知る。 24時間グルグル走り続けるっていうのは、 飽き性のポンコツには、まずムリだ。 5周くらいでギブアップだろう。 ポ「24時間走ってて、飽きたりしないんですか?」 神「全然! むしろ時間足りないくらいだよ」 次元が違う。さすが神…! 月とスッポンの距離を測ることは可能だが、 神とポンコツの差は計り知れない。 圧倒的な実力の違いに打ちのめされながら、 暗い夜道をゆるゆると走っていく。 どんな感じでゴールするか、という話になり、 神が最後のエイドに仮装衣装を準備してるのを知る。 神でも仮装なんてするのか。 意外な共通点を発見。 116.7kmの第33エイド「BIG TREE」に21:01到着。 なんかすごくお腹が空いているので、 バナナ、パン、リンゴなどフルーツをガツガツ食べる。 このところ、貯金は1時間くらいをキープしている。 通常のレースであれば貯金1時間は危険信号だけど このレースでは、それなりに余裕のある数字だ。 いずれ貯金を食いつぶしていくことになるのだろう。 ゼロになる前にゴールにたどり着けるだろうか… エイドを出てしばらくしてから、道端で屈伸する。 しゃがむのに7秒くらいかかる。 ジジイかよ! それより、大腿四頭筋の硬さがスゴイことになってる。 「こりゃ、ますますもってヤバイな…」 と嘆いていると、さっきのエイドの手前で 別れた神がうしろの暗闇から現れる。 さっきのエイドに ヘッドライトを置いてきてしまったそう。 神でも、そんなミスをすることがあるのか…! 7km先のNEMEAに予備のハンドライトを 置いてあるので、それを貸すことに。 ポンコツが神の一助となるならば幸いだ。 ただ、NEMEAまでは、 同じペースで進まないといけない事態になる。 神のほうが走るペースが速いのは一目瞭然。 とはいえ、ここは足の痛みに耐え、 気力を振り絞り、神のペースで走っていった。 ・・と、したかったんだけれども。 全くできませんでした… こういうときはね、自ら率先して引っ張っていくくらいの気概をもつランナーでありたい。 一応、そういう意識はかろうじてあった。 あったけど、まったくできなかったよね… 完全に引っ張ってもらった。 私はよろよろと、神のうしろをついていくのみ。 軟弱なポンコツは限界を迎えようとしていた。 120.1kmの第34エイド「SMALL SHRINE」に21:36到着。 何をしたのか、さっぱり覚えていない。 すぐ出発したような気がする。 引き続き、神に引っ張ってもらう。 当初は上り以外は走ってたんだけれども、 段々と平坦な道も走るのが億劫になってくる。 ポンコツの疲労具合を察して、 神も何も言わず、遅いペースで走ってくれた。 しかし、最後には下りも歩こうとするポンコツ。 さすがに、 「下りは走りましょう~」 と神に言われて、なんとか走る。 完全にお荷物状態! |
by おすもーさん
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11月 2017
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