こんな晴れ間はほとんどなかった… トレランの100kmレースに行ってきました。 100kmレースは富士五湖・野辺山と連敗してるので なんとしても完走したいところ。 意気込んで王滝村に向かったら、 雨のしんどいレースが待っていました。 _ _ _ レース当日の昼に都内でレンタカーを借り、 自宅に寄って荷物を積み込んでから、出発。 3連休の初日なので、高速道路がすごい渋滞。 予想以上に時間がかかってしまい、 結局、大会会場に着いたのは18時。 受付は18時までなので、急いで手続きしないと! 受付場所はその時にいた松原スポーツ公園。 しかし、慌ててたせいか王滝小中学校だと勘違いして 連絡バスに乗ってしまう。 着いてから、受付場所を勘違いしたことに気づく。 しかしあちらに戻るバスはしばらくない。 学校の事務室でここで受付できないか聞いてみると、 「ここではできないから、宿で聞いてみて」 と言われ、スタッフがいる宿に車で連れて行かれる。 しかし、そこでも受付はできず、学校に逆戻り。 戻る車の中で、 鏑木さんが100マイルコースを走るのを知る。おぉ。 結局、100マイルがスタートし終わった20時過ぎに 受付け手続きできた。遅くなってすみません… そのあとは体育館でひたすら待機。 持ってきていた食べ物を腹に入れ、 あとはipodでpodcast聞きながら横になる。 眠れなくても目をつぶれば、脳は休まるはず。 22時頃から松原スポーツ公園にいた人たちが 連絡バスで体育館にやってきて、館内は大混雑。 足の踏み場もない状態に。 早めに寝るスペースを確保しておいてよかった。 近くの人たちの話に聞き耳を立てていると、 エグいレースの名前が当然のようにバンバン出てくる。 すげーな。 23時過ぎから着替え始め、準備運動する。 第二関門に送る荷物を預け、 それ以外の荷物はゴール地点行きのトラックに預ける。 雨なのでギリギリまで体育館にいて、 スタート10分前に、すぐ近くの中学校の校庭へ移動。 19時過ぎから雨が強く降っていたので、 校庭はぐちゃぐちゃだった。 ロードで100km完走できてないのに、 トレイルで100kmに挑むのはかなり無謀な気はする。 しかし、そんな事を気にしても仕方ない。 もう、レースは始まるのだ。 累積標高は5163mのコース 24時にスタート。 100kmレースのチャレンジが始まる。 雨は弱まって、霧雨の状態。 1週前の大雨による土砂崩れの影響で、 最初の10kmはロードに変更されていた。 途中、川の横を通ると、 「ゴーーーッ」 という濁流の音が暗闇から聞こえてくる。 なんか怖い。 10kmを過ぎて林道に入ると、再び雨が強くなる。 最初のうちは、汗もかいてるし、着るの面倒くらいからレインウェアはいいや、と思ってたが、雨が弱まる気配がなく、周りのランナーがレインウエアを着だしたので、自分も着る。 今回、初のナイトランレース。 ヘッドライトを初めて使ったが、なんか光量が弱く、 地面がぼんやりとしか明るくならない。 これはダメだ。レース後に買い換えよう。 前を走ってる人が照らしてる地面の情報も 参考にしながら走る。 雨で水たまりが、そこかしこにある。 できれば全部避けたいのだが、 何回か踏んでしまって靴を濡らしてしまう。 萎える。 シューズは濡れてもいいけど、 ソックスまでは濡らしたくない。 足がふやけたら、マメができてしまう… 最初の小エイドに到着。 ここまでずっと暗い道を走っていたので 明るくて賑やかな所にいるだけで気分が晴れる。 しかし、水しかない。 これが噂のOSJクオリティか… エイドを出て、林道をひた走る。 しばらくすると集団がバラけてきて、一人旅になる。 漆黒の闇の中、自分の薄暗いライトの明かりだけを 頼りに走る時間が続く。 激しい雨と濃い霧のため、 視界が悪く、遠くはよく見えない。 雨が降る中、下を向きながら 一人黙々と走っているので、すごく眠いぞ… 30km地点の第1エイドに到着。 バナナ、オレンジ、おにぎりがある。 OSJで食べ物を発見!やったね! エイドを出ると、少しずつ夜が明け始める。 5時前にはライトが必要なくなった。 晴れていれば、いい景色が拝めるはずだが、 天気悪いので靄が見えるだけ。残念。 雨がやんだので、レインウエアを脱ぐ。 やっぱりこのほうが走りやすい。 ふと、持ってきたポールを使ってないことに気づき 組み立てて使い始める。 レースでポールを使うのは初めて。 使ってみると、ポールに体重を分散できるので 足の負担を減らせると実感する。 これはいい! 砂利の林道には、雨のせいで水たまりが何カ所もある。 足を濡らしたくないので、大きいのは端に避け、 小さいのは、ポールを使って上を飛び越したり。 50km手前あたりで、体がだるくなり始める。 なんか力が入らないので、平坦な道も歩くことに。 あとから思うと、空腹だったのかもしれない。 約50km地点の小エイドに到着。 水のみ。オーエスジェー… このあとも、登ったり、下ったりが延々と続く。 できるだけ動かなそうな大きい石を見つけて、 水平に足を乗せるようにしていく。 疲れてきたので、上り坂はゆるくても歩きに。 下りと平坦な道を走っていく。 晴れていれば景色を楽しみながら走れるが、 靄で何も見えない。 何も無い林道をただ黙々と走るのみ。つまらん… 100マイルの部で優勝した鏑木さんが、 のちに、この大会を「走る座禅」と表現したのも納得。 コースには5km刻みで100kmと100マイルの看板が。 100マイルの看板を見ると、 「100マイルの人はここから100kmも走るのか・・」 と驚愕してしまう。 実際に100マイル走ってる人は、 「100kmの人はいいなー」と思ったりするんだろうな。 65km地点の第2エイドに到着。 バナナ、みかん、パワーバーが置いてあった。 OSJでは貴重な給食なので、 パワーバーの食感は嫌いだけど、食べておく。 預けてた荷物を引き取り、 Tシャツとソックスを着替える。 着替えると気分がシャキっとするね。 コースを進んでいると、「天然エイド」と 書かれた水飲み場があった。 コース中に7~8箇所あったそうだけど、涼しくて水分摂取量が少ないため、一度も立ち寄らなかった。 レースも徐々に後半に差し掛かる。 上りは走れないけど、後半に入っても 下りはポールのおかげで小走りできる。助かる。 ほとんど似たような景色なので、 「ここ、さっき通らなかったか…?」 と、たまに思いながら、てくてく進んでいく。 82km地点の第3エイドに到着。 うしろから来た女性が、エイドに着くなり、 「リタイアします」 と言ってて驚く。 あと18kmなのに。もったいないなー。 ここはそうめんがあるはずだけど、売り切れてた。 これが、おーえすじェ… 筋肉痛はかなりあるが、けがはないし、気力もある。 制限時間にも余裕があるので、 完走できる気がしてきた。 第3エイドのあとは峠が2つある。 ちょっとキツめの上りをポールをついて進んでいく。 午後に入ると、晴れ間が見えることも。 陽射しが出てくると、今度は暑い。 ただ、少しするとまた雨が降ってきて、 再びレインウエアを着たり。 晴れか雨か、どっちかにしてくれ! 着替えるの面倒くさい! 終盤に入り、足の筋肉痛も顕著になってくる。 ただポールのおかげで、 着地衝撃を緩和できるので下りは走り続けられる。 ポール、素晴らしい! 92km地点の最後の小エイドに到着。 ボトルに水を補給して、最後の8kmを走り出す。 上りで前にいたランナーを歩きながら抜くと、 うしろにつけられてしまう。 そこで走りやすい下りになったタイミングで 意を決して一気に爆走し、距離をあけることに。 うまくいった! なんかうしろにずっと人がいるのは嫌なんだよね… 95km過ぎでトレイルが終わり、ロードに出る。 ちょうど切り替わる橋の地点にカメラマンがいた。 ここでポールをしまう。 制限時間には余裕があるので、 前後のランナーはもう歩いている。 でも、最後の5kmのロードは走ることにする。 ここまでずっとポールを使って進んできたので、 ポールを使わずに走ると、なんか新鮮な感じ。 ポールを使うと、普段と違う筋肉の使い方を してるってことなんだろうな。 「ラストを走れる自分はえらい!」 などと意味もなく優越感に浸りながら、 前の歩いているランナーをどんどん抜いていく。 まあ、そんな余力があるなら、もっと前からしっかり走れよってことでもあるんだけど… 15人くらい抜き、ゴール会場の松原スポーツ公園への橋を渡ると、最後にキツめの登り坂が。 ここもなんとか走りきり、 最後にMCの方に紹介されながら、ゴール! やっと100kmレースを完走できた! 感無量! 最後の5kmのロードは 上り坂があっても最後まで走りきれた。 これだけ疲れてても、「走る!」と決めれば、 足はついてきてくれるんだなー。 自分の限界を決めてるのは自分自身だ。 記録証をもらってから、車で着替えたあと 出店ブースで、味噌おにぎりと ソーセージを食べる。 その後、車で仮眠。 実はトイレの横にコインシャワーブースがあったそう。 これを知ってたら、使いたかったなー。 20時からレース後のパーティーが始まる。 これも水だけかと思ったら、ビールあった! が、運転しなきゃいけないので麦茶を飲む。残念。 制限時間ギリギリで 100マイルを完走した女性2人が表彰されていた。 160kmを24時間以内って想像つかない。すごすぎ。 近くの人に話しかけてみると、 広島から10時間かけて車で来ていた方だった。 テントで泊まって、明日また運転して帰るそう。 近くにこういうトレランレースがないみたい。 今年14時間以内で走れたので、 来年100マイル出るとのこと。すごいなー。 大会の写真スライドショーのあと、 プレゼントをかけたじゃんけん大会があった。 途中で退散し、車に乗り、会場をあとにする。 カーナビに道が登録されておらず、 王滝村を脱出するのに、道に迷ったよ…。 レース翌日はapbank fesなので、 仮眠を取りながら、つま恋に向けて運転していった。 apbank fes! ということで、
今回めでたく100kmレースを完走したんですけど。 でもね。 このレース、制限時間20時間なんですよ。 すごく余裕のある時間設定。 だから、ほとんどの人が完走できちゃう。 完走率も8割超えてるわけ。 うーん、これじゃダメだ。 今回の完走は、これはこれで喜ぶとして、 やはり丹後で100kmを14時間以内で走りきらないと 春に富士五湖と野辺山で連敗した悪夢を払拭できない。 ロードで作った借りは、 ロードでないと返せないんだ。 9月の丹後、頑張ろう。 追記)9月の丹後のレース記はこちら |
by おすもーさん
<海外レース>
Madeira(マデイラ) 4K Endurance Trail(逆トルデジアン) Andorra(アンドラ) HK168(香港) Spartathlon(スパルタスロン) UTMB 2015 Trans Gran Canaria Grand Raid Reunion Mt. Kinabalu Climbathon UTMB 2014 The Sahara Race(4deserts) <国内トレイル・Long> 上州武尊山スカイビュー 信越五岳 Ultra Trail Mt.FUJI(UTMF) OSJおんたけウルトラ <国内トレイル・Short> 立山登山マラニック 富士登山競走(山頂)2017 房総丘陵・養老渓谷 2017 鋸山ラウンド 八重山トレイル OSJ奥久慈トレイル 富士登山競走(山頂)2015 TJARトレーニングキャンプ 富士登山競走(山頂)2014 NASUロング スパトレイル 外秩父トレイル 神流マウンテンラン 美ヶ原 2013 富士登山競走(5合目) 伊豆トレイルジャーニー 鋸山 2012 玉川トレイル in しずおか 武尊山スカイビュー50k 美ヶ原 2012 RUN & BIKE in NOZAWA TOKYO成木の森 青梅高水山 スノーシューレース in 水上 房総丘陵トレイル スノーシューレース in 妙高 おんじゅくトレイルラン 高尾山天狗トレイル 長瀞アルプス <国内ロード・Long> 萩往還マラニック(250km) さくら道国際ネイチャー クレージーラン(沖縄一周) 萩往還マラニック(140km) T.O.F.R.(沖縄一周) <国内ロード・Middle> いわて銀河ウルトラ 奥熊野いだ天ウルトラ NAGOURAマラソン 隠岐の島ウルトラ くびき野ウルトラ 飛騨高山ウルトラ 能登半島すずウルトラ 秩父札所めぐりウルトラ 野辺山ウルトラ 2013 富士五湖(112km) 2013 伊豆大島ウルトラ 丹後ウルトラ 野辺山ウルトラ 2012 富士五湖(112km) 2012 <国内ロード・Short> 館山若潮マラソン 2017 佐倉朝日健康マラソン 伊豆大島一周マラソン 2015 伊豆大島一周マラソン 2014 谷川真理ハーフ 2014 谷川真理ハーフ 2013 富士山マラソン 谷川真理ハーフ 2012 多摩川チャレンジ <トライアスロン> バラモンキング(Long) 館山わかしお(Short) 横浜シーサイド(Sprint) Archives
11月 2017
|