Tsuen wan駅のバス停 (HK168編を最初から読む方はこちら) レース当日は5時半起き。 シリアルを食べながら テーピングして、着替える。 今回は仮装などしている余裕は全くないので ノーマルの格好でいく。 ホテルをチェックアウトして、 メトロで太子駅からTsuen wan駅へ。 電車でトレラン姿の人を数人見かけた。 駅に着いて、バス停までちょっと歩く。 バス停は自分で調べたので自信がなかったが 調べてたとおりの場所にバスが待機していた。 運賃は乗車時にオクトパス払い。 大会会場の近くまで8ドルくらい。 6:48に緑ミニバスが出発。 隣に座った人が日本人だった。ハーフに出場するそう。 深夜に香港エクスプレスで着いたばかりだった。弾丸! このバス停で降りて、 スタート地点まで歩いて移動 湖の横を進んでいくと、 トイレ付近に選手がたくさん。スタート地点はさらに奥 会場に到着。 黄色いスタートゲートは目立つね。 スタート地点に水が用意されてたので、 事前に買って準備しておく必要はなかった。 ドロップバッグとゴール行きの荷物を預ける。 スタート前。のんびりとした雰囲気 8時過ぎにスタート。最後尾付近から進みだす 今回は360度撮影用にTHETAを持参している。 早速、THETAとGoproで撮影し始める。 が、Goproが電池切れだと気づく。 家で充電してきてたのに、移動中に撮影ボタンが何かのはずみで押されて電池切れるまで撮影し続けてたようだ。 oh… まぁ、THETAがあるからいいやと 気持ちを切り替える。 コース高低図 距離は168km、累積標高は8200m+。 UTMBよりも累積標高は低い。 ただ図をみると、とんでもなくギザギザしてる。 アップダウンが階段だから、 斜度が急ってことなのだろうか。 キツそうな予感… まずは舗装路を上っていく 土のトレイルも上って、 見晴らしのいい下りを走る。ここ、飛ばし過ぎた… 一般道に出て、 バス停を通り過ぎ、 遠くの街を横目に上っていくと、 CP(チェックポイント)1の「Lin Au」に到着 さすがにまだ10km程度なので、疲れはない。 ここは水だけなので、補充してすぐ出発。 街中はフラグを見つけづらい フラグが見つからないときは、 コースを知ってそうな地元選手についていく。 お店に立ち寄って、飲み物を買ってる選手がいた。 このレースは買い物できる店の横をたまに通るので お金を多めに持っておくと良さそう。 街を抜けると、 香港名物の舗装された長い階段が現れる。 620mの上り。 わかっちゃいるけど、きつい! だいぶ上ってきた 頂上に到着。360度見渡せる。こちらが海側で、 こっちが反対側
稜線が終わって、ぐんぐん下っていくと、 20.5km地点のCP2「Hok Tau」に到着。 ここはスポーツドリンクがあった。 食べ物はなし。 これまでSOYJOY1本しか食べてなかったので、 カロリーメイトを食べる。 まだ20kmなのに、なんかお疲れ気味。 レース前の体調は良かったはずだけど… エイドを出発して上りに入ると、 自分の足取りの重さに気づく。 筋肉痛ってわけではないんだけど、 ハムストリングスに力が入らない感じ。 なんでこんなに疲れてるのかよくわからないが、 序盤なのに、いつも以上にのろいペースで上っていく。 「舗装路」の「階段」が「ひたすら続く」のが、 自分はホントに苦手だということを痛感。 この区間の標高差は880mアップなので、 なかなか上りが終わらず、めげそうになった… ようやく上りが終わった。やれやれ… 海が見えてくる おぉ、いい眺め! 写真を撮ってる人が、ちらほらいた 他の選手がすごい軽装備なのに気づく。 レインウェアとか持ってなさそうだ。 必携装備に入ってないからだろうか。 まあ香港の山は標高低いし、町も近いから、 いざとなったら、町に下りればいいってことか。 この区間は、これまでと同じ約10kmなのに、 2時間経過してもエイドに着かない。 「ホントに10kmなのか?」 と疑いながら下っていく。 足の疲れがひどいので、 エアサロンパスをかけてアイシングしたり。 前のエイドを出てから2時間半が過ぎ、 ボトルの水がなくなってしまったので、小川で補充。 衛生面が気になるので飲みたくはない。 しかし、もしものときは飲まざるをえない。 あまりにもエイドに着かないので、 ひょっとしてエイドをスルーしたかと思った。 やっと着いた… 30.5km地点のCP3「Brides Pool」に14時過ぎに到着。 前のエイドから約3時間。長かった… とりあえず、ボトルに補充した川の水を 飲まずに済んだことに安堵する。 ここは食べ物があった。 サンドウィッチをばくばく食べる。 制限時間をここで初めて確認する。 15:30なので、貯金は1時間ちょい。 まだ前半だというのに、あまり余裕がない。 やはり制限時間が38時間だと厳しいな… 香港に来たのだから、なんとしても夜景は見たい。 夜まではカットオフされないようにしないと。 足の筋肉痛がひどいので、 再びエアサロンパスかけてからエイドを出る。 しばらく下っていくと、 海辺に出る。対岸にビル群が見える フラットな観光道をぐるっと回っていく。 家族連れやカップルがたくさんいた。 走りたいけど、足の疲れがひどいので早歩き。 うーん、調子悪いな… 寂れたエリアにやってくる 朽ち果てておる… 細かなアップダウンを繰り返して、 42.5km地点のCP4「Nam Chung」に17時前に到着。 関門は18時なので、貯金は約1時間。 ここも食べ物がいろいろあった。 サンドイッチをガツガツ食べ、 お腹を満たしてからエイドを出発。 だいぶ日が暮れてきた。 再び長い舗装の階段が現れる。 690mアップ。長い! 上りきってから時計を確認すると、 上っていたのは1時間だった。 そんなに長い時間上ってるわけじゃないんだけど しんどかったな… 日が落ちると寒くなってきたので、 早めにパーカーを着て、ヘッドライトも装着。 このあたりから足の調子が良くなってくる。 気温が下がり、足が冷えてきたからかも。 そして、ついに・・・ 待望の夜景が見えてくる。 足が少し軽くなり、夜景も見えるので、 テンションが上がってくる。 実際はキレイに見えてたんだけれども、 THETAではこれが限界。無念… 山を下った後、小さな丘を2つ超える。 そしてトレイルが終わり、一般道に出る。 しかしフラグが見つからない。 右か左か、どっちに進むのかわからない。 こういう場合は地元選手を待つしかない。 その選手が正しいかはわからないが、 自分判断で適当に進むよりは合っている可能性が高い。 後続の選手についていったら、 その先でフラグを発見。よし! 人気のない暗い一般道をしばらく進んでいく。 53.5km地点のCP5「Wo Hop Shek」に20時頃に到着。 このエイドには、コーヒー、ティー、スープが あるはずなんだけど、見当たらず。 代わりにコーラを飲む。 このレースで初めて炭酸を飲めた。 あとはレーズンパンをムシャムシャ食べる。 このエイドでは貯金を確認しなかった。 が、実はこのとき貯金が30分しかない状態だった。 後半はそれなりのスピードで下ったつもりだけど あれでは足らなかったようだ。 上りが遅すぎたか… このレースの制限時間は、トップ選手の1.5倍の 時間でゴールしないといけないことを意味する。 普段はだいたい2倍かかっているので、 やはり自分にはキツイ。 先に進めば進むほど、 どんどん貯金が減っていってしまう。 これはなかなかメンタルに堪える。 この時点で、完走は厳しいと覚悟する。 なので目標をドロップバッグのあるCP7に切り替える。 CP7まで行けば、だいたい半分進んだことになるし、 大きなエイドだから食べ物もいろいろあるだろう。 そこまではなんとしても進もう。 街の中を通過した後、左折して 相も変わらず、舗装の階段が登場。 860mアップ。 心を無にして、1時間以上ひたすら登り続ける。 上りきると、夜景の絶景ポイントっぽいところに到着。 ここからTHETAで撮った残念な写真達をご覧ください これがTHETAの実力 リコーの技術力… これはもはや夜景ではない。宇宙…? 夜景を横目に稜線を進んでいく。 景色はいいけど、風がすごく強い。 止まったら一気に体が冷えてしまいそうだ。 路面の足場が悪いので、 つまずかないように気を使った。 森を淡々と下っていく。 64.5km地点のCP6「Lam Kam Road」に22時半到着。 エイドの目の前がバス停なので、 ここでリタイアする人は、帰るのに便利そう。 ここの制限時間は23時。貯金が30分切ってる! まあ、どちらかと言うと貯金の少なさを嘆くよりも、 間に合ったことを喜ぶべきか。 とりあえずCP7へは行けるんだからね。 飲み物は水だけ。 レーズンパンがあるのでムシャムシャ食べる。 このレーズンパンは一口サイズではなく、 業務用みたいな巨大な塊でドサッと置いてある。 不人気なのか、ほとんど手を付けられていない。 味は悪くないと思うんだけど。 エイドを出て少し進むと、 再び舗装された階段がドーンと現れる。 もう、うんざり… 30分ほど上ったところで、 自分の前を進んでいた2人組が戻り始める。 しばらくコースフラグを見ていなかったので、 ロストしたのかと思い、自分も戻ることにする。 15分くらい下っていくと、 向かいから選手がどんどん上ってくる。 それを見て、戻りだした2人組は ロストで引き返したのではなくて、 さっきのエイドでリタイアするのだと気づく。 もう一度、登り直し… 途中で舗装路が終わり、土のトレイルに代わる。 前後に選手が誰もいない暗闇を進むので、結構怖い。 上りが延々終わらない。 上を見ても、選手のライトが見えない。 自分のスピードが遅いので、たまに抜かれるが あっという間に離されて、すぐ見えなくなる。 この区間は900mアップ。ヘビーだった… やっとのことでトレイルを抜けて、 太い道路に出る。まだ上りは終わらない。 霧がすごい。 途中、霧の中からいきなり牛がヌッと現れる。 びっくり! カウベルつけてないと、 牛って物音たてないから気づかないんだな。 単調な道をゆるゆる上っていると眠くなってくる。 幻覚はないけど、ふらふらし始めて危ないので、 路肩で寝ることにする。 zzz 寒さで目が覚める。10分位は寝ただろうか。 動かないと寒さで凍りつきそうなので、出発。 キャンプでもしているのか、 深夜なのに、一般の人達と7~8人すれ違った。 上りが終わり、下りに入る、 街が近いので市街の夜景がくっきり見える。 下りの一般道は走りたい。 が、大腿四頭筋がバッキバキになってしまい、ムリ。 延々続く舗装階段にすっかりやられてしまった。 同じ階段でもトレイルと舗装路では ダメージの受け方がだいぶ違うことを実感した。 香港のトレイル、恐るべし! 下りを走ってくる選手にどんどん抜かれていく。 走れるのが羨ましい... 次のエイドでリタイアするつもりだけど、 制限時間には間に合っておきたい。意味はないけど。 しかし、下りを走れないのでスピードが遅いため、 途中で制限時間の1:30を過ぎてしまう。 なかなか近づかない街の明かりを横目に見ながら、 エイドまでまだ時間かかりそうだなーと思っていたら 突然エイドが現れる。 76.5km地点のCP7「Tsuen Kam Au」に1:45到着。 スタッフにタイムアップを告げられ、終了。 ロストと睡眠がなければ間に合ったかもしれない。 まぁいいや。 ここで終わりにするつもりだったからね。 予想通り、エイドの食事が充実している。 カップ麺がいろいろ置いてあった。 珍しく胃が弱ってる感じがしていたので、 スパイシー味はやめて、ビーフ味のカップ麺にする。 あと、味噌スープも飲んで温まる。 スタッフが選手達に、CP8に行ってくれと言ってる。 ここだと帰る手段がないし、CP8は駅の近くなので、 そこならタクシーをつかまえられるからだろう。 ただ、自分は今夜のホテルを予約していない。 駅に行っても、行くとこないし CP7のほうが食事が充実してると思われるので、 ここで寝て、朝になってから出発することにする。 レインウェアを着て、サバイバルブランケットで 自分をホイル巻きにして寝る。 THETAで撮った動画をムリヤリつなぎ合わせた映像 360度動画はYoutubeにアップロードすると
とんでもなく画質が劣化するなー。うーん… なんとなくレースの雰囲気が伝われば。 |
by おすもーさん
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