誰もいない... (4KVDA編を最初から読む方はこちら) 予想よりも早く、Courmayeurに到着。 まずシャワーを浴びる。昨日はしてないからね。 このエイドはシャワーブースが2つだけだった。 そのあと、マッサージを受けに行こうとしたところで、これまで何度かすれ違った日本人(以降Fさん)と会う マッサージはお尻と太もも裏を20分位やってもらう。 終わったあとは効いた気がするんだけど、 失う時間の割に、効果が長続きしないので レース中にマッサージを受けたのはこの時だけだった。 食事処でミネストローネを飲んでから、就寝テントへ。 昨日と違って、背中はマットレスではなく、布1枚。 寝づらいが、疲れているので、すぐ眠りに落ちる。 zzz 2時に起きるつもりが、1時過ぎに起きる。 なんか今日も眠りが浅かったような気がする。 背中が布1枚で寝返りが打ちづらかったからかも。 それにしても、強烈に寒い。 起きた時、寒気がして風邪ひいたかと思った。 ウルトラライトダウンを着てたが足りなかった。 もっと着込んでから寝るべきだった。反省。 シャワーブースの近くのイスに座って テーピングを貼ったりして、出発準備。 足首のテーピングを使い切ってしまったので 今夜からはシャワー浴びれない。 濡らしたらテープが剥がれやすくなるので仕方ない ボディペーパーで拭いて、しのぐことにしよう。 まだ制限時間まで時間あるのに選手がほとんどいない。 たまに軍服のスタッフがウロウロしてるだけ。 ほとんどの選手はもう出発してしまっているようだ。 みんな速いなー。 荷物整理してたりしたら、 気づくと2時間も経っていた。 いかん。 もっと早く準備できるようにならないと... 外は冷えているので 衣装の背中のチャックを上まであげて保温する。 3時20分頃にベースキャンプを出発。 まず5kmの上り。懐かしいベルトネ小屋へ 雨はあがった。 今夜のベースキャンプの制限時間は3時(出発5時)。 昨日は制限時間の7時間前に着いたので、 貯金を減らさずに、今日は20時までに着きたい。 前後に選手はいない。 町もひっそりと静まり返っている。 コースフラグを探すも、来た道にしか見当たらないので 戻るように進んで行く。 しかしどこまで行っても、 来た道から分岐するフラグがない。戻るばかり。 大きな交差点まで戻った所で、これはロストしたと思い、ベースキャンプまで一旦戻る。 正しくはベースキャンプを出てすぐを右折するのだが、手前の左側の歩道を歩いていたので見落としていた。 4時頃にコースに復帰。 貯金が2時間になってしまった。急がねば! 家々の裏の細い道を通り、UTMBと同じコースに出る。 懐かしい。右手の水場とか見覚えある。 去年はここを日本の方と一緒に歩いたなー。 そして上りが始まる。 去年は暑くて少し眠かったので、のろいペースだったが 今年は寒いし眠くないし足が元気なので、ぐいぐい上る そして114km地点の「Rifugio Bertone」に到着。 まだ周囲は真っ暗。 外のテントで温かい飲物を飲んで、すぐ出発。 フラットな8km弱。UTMBと全く同じコース 6時半を過ぎて明るくなってくる。Goproで撮影開始 去年、自分がこの辺りを通過したのは午後だったが UTMBのトップ選手たちは明け方に通過する。 違うレースだけど、トップ選手達が見ている景色を 見れていることに、なんというか感慨深いものがあった 去年は遅いペースだったが、今年は小走りで進む。 なんとしてもロストした時間を挽回しないと... エイドが見えた! 7時頃に121km地点の「Rifugio Bonatti」に到着。 「去年、UTMB走ってたでしょ?」 と話しかけられ、少し談笑する。 マラトラ峠を超える8km。ここからUTMBと違うコース 見慣れた山々と、ここでお別れ 開けた景色の中を進んでいく 食事中の牛さんの横を通過して、 上りが始まる この先、恐ろしい斜度になってないか...? うしろを振り返ると、虹が! 先のほうにピークらしき場所が見えてきた。あと少し! 9:30に標高2936mの「Col Malatra」に到着 うしろを向くと、上ってくる選手が見える さて下ろう。遠くのほうはなんか明るいな たぶんあれがエイドだ! 10時過ぎに129km地点の「Rifugio Frassati」に到着 さらに9km下る 牛さん、こんにちは~ ここは牛舎かな? 明るいほうへと下っていく 小雨ぱらつく中、ずんずん下る ロードに出た 町の家々の間を通過。そろそろエイドか...? あれ、街を抜けちゃったじゃない... そこからしばらく進んで、ようやくエイドを発見。12時過ぎに139km地点の「Saint Rhemy Bosses」に到着 左手でおじさんがパスタを作ってるのでお願いする。 ここのパスタ、激ウマだった! 隣りに座ってた選手に 「今年、アンドラ走ってただろ。見たぞ!」 声をかけられる。すると、 「Ronda走ったのか? それはすげーな!」 周囲から「こいつ、やるな」という雰囲気で見られる。 どうやら、「アンドラ=エグいレース」として 広く認知されているようだ。 ま、リタイアしたんだけどね... このときもまだ、 「ロストした時間を挽回せねば」 と思っていて、パスタも早食いしてたら、 「落ち着いて食え!」 と言われてしまった。すみません... 12km弱のゆるい上り 街を抜ける ロードをぐるぐる上ってから、 トレイルになる。さっきの町が見えるぞ ラジオ聞きながら、ゆるーい上りをひたすら早歩き。 ピッチが落ちないように意識する。 景色があまり変わらないので、やや退屈。 ここ、エイドと勘違いした... ひらけた場所に出る。いい眺めだー 15時過ぎに150km地点のエイド「Ponteille」に到着。 ここは焼き肉があった。 ひさしぶりに肉食ったわ。うまい。 急いでいるので、肉を食べて、すぐ出発。 滞在時間2分くらい。 奥のほうでスタッフが肉を焼いてた さて出発しよう。CさんとFさんが前にいる 5km上って峠を超える。斜度キツめ 斜度はキツイが、足が快調なので順調に上っていく。 C&Fさんのうしろを登っていたが、途中から前に出る 森林限界を抜けると、強い風が吹いていた。 暑苦しい格好をしているので、涼しくて助かる。 まだまだ先は長い... こういう細い道をたまに通る 上りで海外選手を追い抜くことがあった。調子いい 先のほうにピークが見えたぞ あと少し! 標高2707mの「Col Champillon」に到着。虹だ! こんなでっかい虹を目の前で見たのは初めて。 もうこんな虹は2度と見れないかも。 「このレースに来てよかったな~」 この虹を見て、しみじみ思った。 このあと何らかのアクシデントでリタイアしたとしても 「いいレースだった」 と満足できるような気がした。 それくらいの虹だった。 見事ですなー 虹の根元にエイドを発見 17:30に155km地点のエイド「Rifugio Letey」に到着 熱気がムンムンしてて、レンズが曇ってしまった 5kmの下り。斜度キツめ さあ下るぞ。あと少しでベースキャンプだ! 口笛吹くと、山羊が「メェ~」と応答する。かわいい ずんずん下り、 ぐんぐん下っていって、 161km地点の「OLLOMONT」に19時前に到着。
明るいうちに着いた! |
by おすもーさん
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11月 2017
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